マーティン・スコセッシ監督の映画、「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」を観てきた。
僕はRolling Stones自体は嫌いではないけど、物凄く好きというわけでもなく、iTunesにもベスト盤が2、3枚入っている程度だったんだけど、まあとにかく凄かった。
何が凄かったかといえば、何といってもMick Jaggerはじめメンバーのフィジカルなコンディションの良さが際立っていた。つまり「若い」わけなのだが、これが単に「60歳の割にはまあまあ良く動けてる」とかそんな次元ではなく、「圧倒的に良い」のだ。
黒のTシャツ一枚で踊るMick Jaggerは時としては女性的であり、また時としては男性的であり、激しく、艶かしく、とにかく良く動き、良く歌う。二の腕は隆々とした筋肉で盛り上がり、Tシャツから時折露になる腹にも贅肉はまったくなく、少年のようにスッキリとしている。
Led ZeppelinやWhoなどの再結成ライブが話題になったりするが、この映画の中のストーンズのメンバーは、まさにバリバリ現役、同窓会的なノリは微塵も感じられないテンションと完成度の高さだった。途中数名登場するゲスト・ミュージシャンも良くて、特にブルースのバディ・ガイは存在感抜群で際立っていた。
場所が六本木ヒルズだったので音響もバッチリで素晴らしかった。難を言えば、ソロパートになると、その楽器(特にキースのギター)の音量がやたらと大きくされてしまい、普通のライブDVDなんかと較べると不自然に感じたのと、個人的にはもうちょっと高音と低音が強い「ドンシャリ」だとなお良かったのではないかと思ったり。
しかし60歳を過ぎてあの圧倒的なパフォーマンスは本当に凄い。僕も見習って精進しなければ、と改めて思わせる名作であった。
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