表参道の「まい泉」でカキフライを食べて、ぶらぶらと歩いて根津美術館の脇を下り、西麻布の旧麻布笄町にあるラムの聖地・「タフィア」へと向かう。
7時半から開いているはずなのだが、7時45分に着くとバイトの女の子が申し訳なさそうに「オーナーがまだ着いてなくて」と言う。「あと30分で」という言葉を胸にじゃあ時間を潰すかということで、近所のダイニング・バー"Volca"でメルローを一杯飲みつつぼんやり。
で、8時45分過ぎに満を持して再訪したところ、無事開店していた。やれやれ。
今夜はテーブル席にお子ちゃまが陣取って騒々しかったが、それでもやはり落ち着くね。最初はキューバの"Legendario"。キューバのラムは二度蒸留するそうで、このLegendarioは一度しか蒸留していないので、正式にはラムではないそう。へー。「スッキリ」というリクエスト通りで、スキッとしていて、でもちゃんと存在感があって良い感じ。
一方こちらはバルバドスのラム、"Doorly's"。こちらはカラメル風味が表に出る力強い薫りが特徴で、でもずどーんというほどの威力はなく、やはり良い感じ。ただ、ずっとこれを続けるのはちょっと辛いかも。
もうすっかりタバコは吸わないのだが、両隣がシガーやタバコを吹かしている空間にいると、ちょっとだけタバコが吸いたいという欲望が出てくるね。思わず店員さんにタバコを頼もうかと思ったが、シガーを薦められそうだったのでやめた。
最後はフランス領の"St. Martinique"島の"Saint James"の12年を頂く(写真の一番左)。
僕はどうもマルティニク島のラムととても相性が良いみたいで、このSaint Jamesもそうだし、"Rhum Nation"のマルティニクもそうだけど、という話をオーナーさんにしたところ、Rham Nationのマルティニクは、中身は"Saint James"だとのこと。そうなんだあ。
で、オーナーさんが並べてくれた2本、真ん中の白いラベルと右の赤いラベルはどちらも日本では売ってないホワイトとゴールドだそう。特に真ん中のホワイトは、蒸留所の周辺のサトウキビから作られた限定ものだそうで、ラベルにシリアルナンバーが振られていた。
口当たりが良くて、ついつい飲み過ぎてしまうので、もうちょっと、と思うところで早めにお暇。しかしこのマニアックさには本当に脱帽だ。
買ったばかりの手袋をして墓地下から乃木坂にかけての道を歩くと、ちょっとだけ良い気分。
「かおたんらーめん」か「五行」でラーメンを食べて帰りたいとちらりと思ったが、それはちょっと贅沢しすぎなのでやめてまっすぐ帰ってきた。
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