このところ森進一だの美空ひばりだのといった日本の歌手の音楽に新たに興味を持つようになってきた。
で、試しに美空ひばりのベスト盤を図書館から借りてきて聴いてみたのだが、代表的な曲は素晴らしいが、アルバム一枚を通して聴くとちょっと飽きてしまう。
やはり誰か特定の歌手に思い入れるという感じではなく、その歌が流行した時代を味わう、みたいな聴き方が良いのだろう。
ではということで、何か面白いアルバムはないかと探したところ、こちらのコンピレーションに出会った。その名も「昭和の大ヒット大全集(上)」。
上巻は昭和初期から'60年代ぐらいまで、下巻は'70〜昭和の終わりまで、というようなくくり方になっている。上巻だけでCD3枚というボリューム感。いやー素晴らしい(笑)。
上巻を通して聴いて、心に響いたのは淡谷のり子「別れのブルース」、並木路子「リンゴの唄」、笠置シヅ子「東京ブギウギ」、美空ひばり「リンゴ追分」、「お祭りマンボ」あたりだろうか。
この全集、必ずしもその曲の発売当初の音源にはこだわっておらず、淡谷のり子の「別れのブルース」はオリジナルは昭和12年発表だそうだが、収録されているのは昭和40年録音のもの。「東京ブギウギ」もジャズ・ギターが軽快に絡む昭和30年バージョンだし、美空ひばりの「リンゴ追分」に至っては、ジャズのオーケストラがバックについて壮大なスケールで演奏されている強烈なバージョンが収録されていて、これが猛烈にカッコいい。
いずれも歌手ご本人が後年に採録したバージョンなので、バッタものではなく、正真正銘のご本人の歌唱である。
こうやって聴いてみると、昔の唄もカッコいいものは本当にカッコいい。でも退屈なのはとても退屈だったりするので(古賀政男メロディーみたいなのはどうも合わない)、やはり時代の音として聴くのが良いだろう。
この文章を書きながら今もアルバムを聴いているのだが、それにしても「東京ブギウギ」は本当にノリノリだな。「高度成長」って言葉がぴったりで、何だか羨ましくなるぞ。
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そっかぁ、やっと君も昭和歌謡の良さがわかってきたかぁ…
なんて、ごめんなさいm(__)m
「東京ブギウギ」はノリノリですよね。
洋楽を取り入れようという「パワー」を感じます。
今度、「昭和歌謡大会」としてカラオケでも行きましょう(笑
じゅずじさんコメントありがとうございます!
「昭和歌謡大会」いいですね。カラオケ是非行きましょう!楽しみです〜♪