「下剋上エクスタシー」は、椎名林檎の2000年4月〜5月に行われたライブツアーを収録したDVD。
1998年にデビューした椎名林檎の初のホールツアーとなった同名「下剋上エクスタシー」ツアーから、ツアー開始直後のNHKホールと、ツアー終了間際の福岡サンパレスの映像がミックスされ、さらにツアー中のメンバーの素顔や髪を切られる椎名林檎の様子などがドキュメンタリーとして挿入されている。
以前一度レンタルで借りて視て感動して、次に視たくなったら買おうと思っていて、今回その機会がやってきた。ワクワクしながら視てみたが、やっぱりいいね〜。
DVDの前半はNHKホールで行われた2000年4月の、ツアー開始当初のものが収録されており、7曲目の「警告」の途中からツアー終盤の福岡サンパレスのものに切り替わるのだが、この後半の福岡のライブがいいんだな。
同じメンバーでやっているライブとは思えないほど一体感やテンションが違い、前半の軽いもたつき感から開放されたメンバーが自由自在に動き回り力強く自らを表現する様子はとても清々しい。これってわざとテンションや一体感の違いを見せたくて前半と後半でライブをぶった切ったのだろうか?
だとすると凄い試みだな。福岡は椎名林檎がデビューまで活動していた場所ということもあってお客さんも熱くてかなり盛り上がっているし、ツアーをこなしてきてメンバーの連携もぴったりになってきていて、細かいキメがカッコ良くなっている。
僕は椎名林檎の音楽をちゃんと聴いたのがすごく遅くて、2007年の秋になってからだったので、彼女がブレイクした直後のライブ映像がこうやって視られるのはとても嬉しい。
でもできればこのライブの会場に自分も行ってみたかったな、などと詮無い妄想など抱きつつ、福岡の狂信歌姫は夢野久作の紡ぐ魔界のような世界に僕を誘うのであった。
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