1979年から1981年にかけて、活動期間わずか2年間という伝説のブラス・ロックバンド、スペクトラムのベスト盤、その名も「スペクトラム伝説」。
僕は当時小学校中学年ぐらいだったのだが、テレビで(恐らく24時間テレビ)スペクトラムのライブを視てひどく感動した憶えがあり、それ以来ずっと「ちゃんと聴きたい」と思いつつも叶わず、30年ぶりについにベスト盤を聴く機会を得た。
当時は鎧みたいな格好とラッパを振り回しながら一列に並んで歌い演奏する姿が鮮烈だったのと、複数の個性の違うボーカルがいたことは良く憶えていたのと、腕時計ALBAのCMになって大ヒットした「夜明け」という曲がとても好きだったことを良く憶えている。
「夜明け」に関してはちょっとしたエピソードがある。当時僕はスペクトラムがとても好きになって、母だったか祖母だったかに「スペクトラムの『夜明け』のレコードが欲しい」とねだった。
で、母だったか祖母だったかがレコードを買ってきてくれたのだが、それは「夜明け」ではなく、夜明けの一枚前に発売されていたシングル「Sunrise」だったのだ。「夜明け」と「Sunerise」、意味はほとんど同じだから、「これのことだろう」という感じで買ってきてくれたのだが、ワクワクしながらレコードプレーヤーに針を落とした僕は大ショック。「こんな曲じゃない!」とダダをこねて「Sunrise」のシングルは返品してもらったのだが、肝心の「夜明け」は売り切れていたか何かで入手できず。そのままスペクトラムのレコードは手に入らないままだった。
そんなエピソードもあった「夜明け」も「Sunrise」もこのアルバムにはちゃんと収録されている。Wikipediaの解説によると、彼等はEarth, Wind and Fireの影響が強いと思われがちだが、実は初期のChicagoの影響が強いとあったが、まさに聴いた感じもChicagoっぽい。というか超絶テクニックぶりはアースよりもシカゴよりもずっと凄くて、「うわーすげー」と思わず呟いてしまうほど。
ただ、ファルセットのヴォーカル(これが新田一郎か)はちょっとなあ。これが「アースの真似」みたいに言われてしまう原因だろうか)。まあ好みの問題だろうけど、僕は地声のヴォーカルの方が好きだな。
今年で結成30年になるそうだが、時代を感じさせない新しさを備えている。この手のブラス・ロックって、彼等の後は全然出てきてないよね。これはお薦めです!
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当然持ってまっせー。私はロックンロールサーカスが好きだなぁ。悪評高い(?)5枚目のアルバム、「ブラスバンドクラブ」から入ったという邪道者ですが…。
毎年9月の解散記念日にトリビュートライブがあるんですよ。
もしスケジュールが合えば是非。
■Tribute to SPECTRUM
今なお「SPECTRUM」をリスペクトするプロのミュージシャンが、本気で行うトリビュートライブは、当時のファンだけでなく、リアルタイムで「SPECTRUM」を知らない世代も巻き込み、年々盛り上がっている。新旧の「SPECTRUM」ファンが集う熱い夜に、1981年にタイムスリップしてみてはどうだろう。
Cきち先輩こんにちは!コメントありがとうございます。
おー、先輩も好きなんだ。さすが!
未だにトリビュートライブってあるんですか?すげー。ちょっと興味あります。行ってみようかな。先輩も行きます?