村上春樹のエルサレム賞受賞に関するインタビューについては昨日のエントリーで書いた通り。ちなみに左の写真はエルサレム賞授賞式で並んで座るイスラエルのペレス大統領と村上春樹。
で、昨夜あれこれ調べものをしながら書いていて、その際ネットでの検索も活用していたのだが、文藝春秋掲載のインタビューの中で、村上春樹が新作長編を仕上げたばかり、という記載があり、それにひどく興味を持ち、ネットで検索してみると、あっという間にゾロゾロと色々と出てきた。
それらの情報を総合すると、村上春樹の新作は、「1Q84」というタイトルであり、過去のどの長編小説よりも長く、かつ村上春樹が目指す「総合小説」としてさらなる完成度を持っており、そして今年の夏に新潮社から発売される予定で、2冊または3冊の構成になる、ということだそうだ。
村上春樹の本格的な長編小説は、「海辺のカフカ」以来ということになるが、僕は「海辺のカフカ」は実はあまり心に響いておらず、最後の本格的長編小説は不朽の名作「ねじまき鳥クロニクル」以来ということになる。うわーこれは楽しみだ。でも新刊が出る前に「海辺のカフカ」はもう一度ちゃんと読まないとな。「ねじまき鳥」だって、最初はイマイチと感じたのが、二度目に読んで圧倒的に感動したんだからね。
さて、というわけで村上春樹の「1Q84」なる長編小説(このタイトルはジョージ・オーウェルの例の近未来小説「1984」からインスパイアされたものであろうか?)が夏に出ることは分かったのだが、この件についてネットで調べていた際に、あることに気づいた。そう、アマゾンにもうこの小説のレビューが載っているのだ。しかも2件も。両方とも星5つで。
まあね、熱狂的なファンからすれば、出た瞬間に星5つということでお祭りなんだろうけど、でもこれってやっぱりちょっとねえ。せめて本が発売されて皆が読める状態になってから星を付けないと、「村上春樹のトリマキは、本を読みもせず星を付けるようないい加減な奴らだ」なんて言われないだろうか。
期待する気持ちは分かるけど、レビューのところに期待値を載せてしまうのはちょっとやり過ぎだよね。というかアマゾンは発売前の本にレビューが書き込めるようにしてあること自体問題だと思った方が良いよな。
まあ、そんなこんなを考えつつも、実に久し振りの長編小説、とても楽しみだ。早く夏よ来い!!
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