ご存知ワタミ社長の渡邉美樹氏の手帳術解説書。 この本のベースには、同じく渡邉美樹氏が書いた「夢に日付を!」という本があり、この「図解版」は「夢に日付を!」の補綴版という位置づけのようだ。
「夢に日付を!」を読んでいない人は、そちらを先に読んだ方がより分かり易いだろう(僕自身も読んだとばかり思っていて読んでいなかったことが判明した)。
「手帳術」や「ノート術」、「勉強術」や「記憶術」などを記した本は、どれも非常に良い部分と自分にはあまり参考にならない部分が混在するものだが、渡邉氏の手帳術はなかなかスッキリと頭に入ってきて良い感じだった。
「手帳術」と言っても単に手帳を一冊持って歩けということではなく、自分の夢を実現するためのノウハウが詰まっていて、読んでいてワクワクさせられる。 この本では夢を実現するためのツールを3つ用意するよう説いている。夢や自分の行動基準などを書き込み何度も見返すための「カード」、その夢を実現するための日程をスケジュールに落とし込む「手帳」、そしてそのスケジュールをこなした後に一日の終わりに自らを振り返る「日記」である。
人生を「仕事」「家庭」「財産」「健康」「趣味」「教養」の6つの柱に分けたうえでそれぞれの夢をカードに書き込むのだが、この時に非常に重要なのは、「いつまでに」夢を達成するかという日付をカードに入れることだという。そしてこのスケジュール通りに夢を実現するために、5カ年計画、1カ年計画、1ヶ月計画、1週間計画と落とし込んでいき、それをデイリーの手帳にTo Doとして落とし込み、予定通り達成できた項目を赤ペンまたは赤鉛筆でガシガシと消し込んでいく。
コツとしては、「緊急ではないけれど大切なことを最も重要視する」ことや、「計画は修正しても最終の達成予定日は変更しない」などが挙げられており、なかなか厳しい面もあるが、達成に向けての道のりが明確になりそうだ。 シンプルだが非常に有効そうな方法で、以前読んで感慨を受け現在実践中の午堂登紀雄氏のノート術と良いとこ取りで組み合わせることで、非常に有効な目標管理が出来そうだ。
本家の「夢に日付を!」も読んでみるべきだろうな。
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