京都旅行の際に立ち寄りました。
京都といえば京料理・和食というイメージですが、ずっと和食ばかりも飽きるだろうということで、二日目の夜はフレンチに行こうということになりました。
まったく土地勘がないので事前に食べlogサイトで検索し、あちこち調べてみて、リーズナブルなお値段と高い評価のこのお店「ティアレ」(Tiare)にお邪魔することにしました。
「ティアレ」とはタヒチの言葉で花という意味だそうですが、お店に到着してドアを開けると、まさに楽園のようなパステルカラーの明るい店内が飛び込んできます。でも明るいといっても、眩しすぎたり事務的な雰囲気なわけではなく、証明は落とし気味でしっとりとした良いあんばいです。
訪問したのは月曜日だったのですが、我々が到着するとお店には「本日は予約で満席です」との貼り紙が。おー、予約しておいて良かった。よっぽどの人気店のようで、期待が高まります。
食前酒にシェリーを頂きつつメニューを検分します。コースは3,900円のAコース(魚か肉をチョイス)、4,900円のBコース(魚と肉が両方つく)、4,500円のCコース(Aコースの肉が仏シャロレー牛ステーキになる)、それに6,000円と7,500円のスペシャルコースがあります。
この日は魚な気分だったので、Aコースでメインは魚でお願いしました。この日の魚料理は「ヒメジのポアレ」で、お肉は仔羊でした。
満員の店内のあちこちで、先客の方々はカジュアルにリラックスして食事を楽しんでいます。
ワクワクしながら待っていると間もなくやってきたのがアミューズのズワイガニのフラン。カクテルグラスにはズワイガニのムースと、その上に蟹肉がたっぷり乗ったソースがかけられているのですが、これが「あっ」と思わず声をあげてしまうほどの美味なのです。しっかりとした味付けとズワイガニの歯触りがマッチしてとろけるようです。
大喜びしつつ白ワインをグラスで頂きつつ前菜がやってきます。前菜はサーモンのマリネとマグロと野菜のジュレで、こっそり料理の下にホタテ貝も隠れていました。盛り合わせになっている前菜がどれもひとつ一つビックリするほど美味しくて、いちいち声を上げてしまいます。
続いてはスープ。この日はインゲン豆のポタージュでした。これも美味しい!
水準の高さに驚きつつ、いよいよメインはヒメジのポアレです。これがまた何とも言えない美味しさでした。メインのお魚ももちろんですが、お魚の周りを彩っている様々な付け合わせ料理がとても手が込んでいて、しかもどれもハッとする美味しさです。
この時点でもうすっかりおなかがいっぱいになってしまったのですが、それでも「こんなに美味しいなら、お肉も付いてるBコースにすれば良かった」との想いが湧いてきます。
デザートも盛り合わせです。お皿の数は5皿ですが、とにかく何でも盛り合わせになっているため、品数が猛烈に多いのが満足度を上げる一つの要因です。しかもどれもとっても美味しい。こんなお得なお店はなかなかないですよ。デザートのココナッツのムースもタルトもソルベも、どれもしっかりしたお味で大満足でした。ちなみにデザートではなくチーズにもできます。
対応してくださったマダムや男性店員さんの対応もとても明るく暖かく、思わず話しかけてしまうような雰囲気でした。
これだけ満足してお会計が一人6,000円なのですから驚きです。京都のフレンチ界ってひょっとして超ハイレベルなのでしょうか?
次回の京都訪問でも絶対訪れようと誓うとともに、こんな素敵なお店が家の近所にあったらどんなに良いだろうと、京都にお住まいの皆さんを心から羨ましく思う、そんな初回訪問でした。
大満足でした。お奨めします!
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