「仕事が速くなるプロの整理術」は、僕が最も尊敬する現代の経営者の一人、吉越浩一郎さんの効率化に関するノウハウ本であり、また、マネジメント向けのビジネス管理指南書でもある。
吉越さんの本にはハズレがなく、新刊が出て読むと、必ずそのたびに目からウロコの新発見を僕のビジネス環境にもたらしてくれるのだが、今回も実に素晴らしいノウハウがぎっしり詰まった良書であった。
今回僕にとって非常に有効だと感じられた点は大きく分けて3つ。第一に紙による情報管理の有効性を確認できたこと。第二に紙によるアナログ管理とGmail、iPhoneなどによるデジタルな情報管理のバランスが重要であるという最近の僕の仮説を、吉越さんが見事なまでに立証していた点。
そして第三のポイントが僕にとって非常に有り難かった新たな導きだったのだが、図解やイラストで物事を表現する訓練をせよ、という点であった。
僕自身は子供の頃から絵が苦手で、今も図やイラストはとても苦手なのだが、「論理的思考の訓練になる」という前置きがあると、苦手でも一念発起してイラスト書きに挑戦してみようかという思いに駆られた。
あと、社長としての自分の存在が、「部下をより高いレベルに引っ張り上げること」という一文にも強い説得力があり思わず頷いてしまう。当たり前のことなのかもしれないが、実際上級マネジメントとして仕事をする立場になると、このような一言が自分の心の迷いを払拭してくれる起爆剤になる。とても有り難い。
もともとデジタルと紙ベースのアナログの融合による情報管理がベストだとは思っていたので、そこに吉越さん流のデッドライン情報管理をTTP(徹底的にパクる)させていただき、有効活用しようということで、さっそく今日から日付ごとのフォルダを作って管理を始めてみた。
部下に頼んだ仕事のデッドライン管理が大事だ、という言葉が、本書を読んでの僕にとっての一番の宝だったかもしれない。
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