長いランニングを終えてシャワーを浴び、ビールを飲みながら遅い昼食を終え、その後はじっくりと村上春樹の「1Q84」を読み続けている。
Book 2に入り、物語はスピードを上げ始めている。そして一つひとつの言葉の密度もどんどん濃くなってきているようだ。
Book 2のしおりは、今丁度真ん中あたりに位置している。それはつまり、仮にこの物語がBook2で終わるとしたら、もうあと1/4しか残っていないということになる。
読み終わりたくない。ずっと読み続けたい。そんな衝動が時折浮かんでくる。この物語は再生をテーマにしているような気がし始めている。僕自身が失ってきたもの、そしていま再び正面から見据えるべきもの。僕自身の課題とテーマが、この物語と激しくシンクロし、僕を包み込んでしまう。
僕はこれからどこに連れていかれるのだろうか。果たして僕は失われたままこの世界に放り出されてしまうのだろうか。それとも僕は新たな自分として目覚め、再び大きなステップで階段を駆け上る力を持つことができるのだろうか。
そんなことを考えつつ、ページをめくる夜は更けていく。
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