去年の8月にiPhoneを手に入れてから、僕の生活スタイルは大きく変化したが、今回紹介するアプリは、まだ購入後一日だが、僕の生活だけではなく、思考方法までもを大きく変化させるものになると確認している。それがこのiMandalArt(iTunesが起動します)だ。
思考を熟成して構築していく方法として、今年の始めからさまざまな本を読んで、色々自分なりにアレンジさせてきているのだが、それはどれも手書きのノートを使ってのものだ。
理由として、やはりコンピュータは自由度が低く、自由にあれこれ書き足したり、関連性のあるもの同士を結びつけたりする力に弱く、手書きのノートの方が適していると思っていたからである。
だが、先日このiPhoneアプリ、iMandalArtを見た瞬間、これは手書きのノートどころではなく、アイディアを無限に広げて行くことができる、凄いツールだと感じた。
iMandalArtは、マンダラ思考術をiPhoneで展開するアプリである。マンダラ思考術という手法自体は決して新しいものではないようで(僕は知らなかったが)、指南書も何冊も出版されている。要は9つのマスに関連する項目を書き込んで行くことによって、どんどん思考を展開していこうというスタイルだ。
マンダラ思考術自体も思考術として優れたものなのだと思うが、これを紙面でやれば、他のノート術と同じで、紙の大きさの問題、それに検索性の問題が生じてしまう。それでは僕が紙のノートで思考熟成をやった時に感じるもどかしさは解決しない
だが、これがアプリでできるとなると話は別だ。このアプリの圧倒的に優れた点は、動作の軽快さとインターフェースの美しさもさることながら、画面をタップし続けることで、どこまででも思考の深堀が、画面や紙面の制限なく、でき続けてしまう点である。それ以上もそれ以下もない。こんな凄いことができるアプリ、見たことがない。
動いているところを見ていただかないとこのアプリの凄さは分からないのだが、せめてキャプチャで見ていただこう。
たとえば、次に書く小説についてのアイディアを熟成させたいとする。そういう時は、まずは「GET」項目の中に「小説」というマスを作る。
次に「小説」のマスをダブルタップすると、9マスの中心に「小説」が移動するので、今度はその周辺に、その構成要素を並べて行く。
で、一通り構成要素が埋まったら、次に更なる詳細を作っていく。例えば「登場人物」をダブるタップすれば、次に登場させようと思っている人物をまず書き込んでいき、それが終わったら次に個々の登場人物の設定についてを、項目ごとに深堀りしていけば良い。
もちろん後から追加・訂正することも可能なので、例えば一番ベースの要素に「タイトル」がないな、と気付けば、あとから「タイトル」という項目を足せば良い。
という要領で、思い付いたことをどんどん入力して追記していっても、紙面の限界にぶつかることがないし、ノートが代替わりして過去のメモが見つかるなることもない。うーん、本当に素晴らしい。
GET以外にも人生戦略などの設定項目があったり、GETで入力した項目をさらに深堀するLAなどの項目もあるのだが、この辺りはまだ使い始めて日が浅いので良く分かっていない。
こんな凄いアプリが1,500円とは驚きだ。iPhoneのアプリ相場で言えば高い部類に入るだろうが、一般的なMacやWindowsのシェアウェアと比較すれば、これだけのことが出来て1,500円というのは安いだろう。
このアプリを徹底的に使い倒して、眠っているアイディアを全部絞り出してしまおうと思う(^o^)/。
製造元のウェブサイトはこちら、iMandalArtのダウンロードはこちらから(iTunesが起動します)。
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