小学校時代の同級生と飲むことになり、ならば我らの地元で、ということで久し振りに麻布で飲むことになった。
どこにしようかと考えて、すぐに思い付いたのがこちらの「浜の家」だ。僕らが中学生だった頃には既に営業していたと思うので、相当の老舗になりつつある。バブル時代には「夜霧のハウスマヌカン」の舞台だなどという噂も立った焼き鳥屋。
僕は学生時代に一度団体で2階席を利用したことがあるだけで、ちゃんと入るのは何と初めてである。
場所は西麻布交差点のから青山方面に進んで最初の路地(この路地は笄川の暗渠なのだ)の角。何と言っても異彩を放つのは、四方を全て道路に囲まれている、完全孤立の木造モルタル一戸建てという点だ。店に向かって右の路地はもともとの笄川で左の路地は昔からある旧通り、背後は長谷寺から下ってくる路地に抉られている。
外観は最近西麻布界隈ではあまり見られなくなった木造モルタル一軒家、暖簾に提灯という定番居酒屋スタイル。店内は何度かリニューアルしていると思うのだが、木目調のシンプルだけどちょっと落ち着いた雰囲気で、「コ」の字型のカウンターで一階席はいっぱい。二階は今回見ていないので分からないが、座敷になっているんだろう。
我々が入店した時、カウンターの僕らの向かいに初老の男性が一人で飲んでいて、店主らしきカウンターの男性と談笑していた。僕らの背後にテレビが置いてあり、小音量でテレビが流れていたように思う(記憶違いだったらすみません)。まあそんな雰囲気だ。
メニューは大きく「おでん」、「焼き鳥」、「その他つまみ」、「定食」に別れている。夏なのでおでんは敬遠し、枝豆、オニオンスライス、焼鳥、厚揚げ焼き、茄子とチーズのグラタンなどを注文。お味は居酒屋的には及第点だと思うが、枝豆がフレッシュっぽくなかったのはいただけない。
飲み物はビール、焼酎、日本酒がメインでワインその他が少々。僕らはビールの後は冷酒、さらにホッピーを注文。
接客は親切にしてもらって良かった。マニュアル接客ではない点が好ましい。年々こういう、砕けているけどちゃんとツボを抑えているサービスが好きになるな。
さて、お会計だが3時間で二人で14,700円。これを高いと見るか安いと見るかは、注文した品数と酒の量に依存するわけだが、正直僕は「高い」と感じた。お通しが思ったより高く設定されているのかもしれないし、何か手違いがあったのかもしれないが、この手の焼鳥屋で一人7,000円オーバーというのは、なかなか到達する金額ではない。
まあ、西麻布だと居酒屋でもこの値段かもねーと思いつつ、店を後にした次第。楽しかったからいいか。
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浜の家 (居酒屋 / 六本木、乃木坂、広尾) ★★★☆☆ 3.0
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