一昨日購入してガンガン試している思考ツールアプリ、iMandalArtについて引き続き書いてみよう。一昨日は導入編、昨日は現バージョンの課題を主に書いたので、今日は現段階でのまとめをしておき、しばらくは使いこなすことに集中しようと思う。
まず、一昨日と昨日のエントリーで書いた情報に一部間違いや紛らわしい点があったので、その部分をただしておこう。このツールには「絶対正しい」使い方はないので、あくまでも僕の解釈である、ということをご理解いただきたい。
1. 文字のボールド、イタリック、アンダーバーは出来る。
昨日のエントリーに「フォルダに色を付けたりテキスト文字をボールドにしたり文字サイズを大きくしたりといった、何らかの視覚的な変化を付けられると良いと思う」と書いた。
すると、匿名の方からコメントで、文字のボールド、イタリック等の装飾はできるとのアドバイスを頂いた。どうやったらできるんだろうかとあれこれいじってみたところ、以下の手順で出来ることが分かった。ありがとうございました。
1. 文字装飾させたいテキストを長押しする
2. 指を離すと「選択」、「全選択」などのメニューが表示されるので「全選択」を選ぶ。
3. テキストが全選択されると 「カット」、「コピー」などとともに、「B」、「I」、「U」が表示されるので、どれかを選べば文字装飾が追加される。
4. 1〜3を繰り返すことにより、ボールでイタリックで下線付きな文字も可能
ただし、文字装飾は、どうやら第二階層以下のフォルダ内の文字に対してしか実行できないようだ。GETもLAも、第一階層のフォルダに対して試したところ、メニューが表示されず実行できなかった。
iMandalArtのヘルプによると、GETにはとにかく思い付いたキーワードをどんどん放り込み、放り込んだキーワードをLAで深堀りする、とある。一昨日の僕のエントリーでもそのように説明しいたのだが、これには補足説明がないとややこしくなるだろう。
LAにインポートできるのはGETに入力した項目の第2階層だけなのだ。第1階層もインポートできないし第3階層もインポートメニューに出て来ないようだ。
例がないと分かりにくいだろう。左の図は、僕がGETに「人生」という第1階層を作り、その下位の第2階層に「仕事」、「家庭」、「財産」、「健康」、「教養」、「趣味」、「物欲」、「ライブ」の各項目を作ったものだ。
当初はこの「人生」という項目自体をLAに移動させて深堀りできるものと勘違いしていたのだが、そうではなく、「人生」という項目の中にある各サブ項目をLAに移動させて深堀させる、という趣旨のようだ。
右の図は、LAで、どの項目をGETからインポートするかを選択した時に表示されたリストだ。「小説」と「人生」という大項目がバーになっていて、その下の「ボリューム400枚」、「登場人物」、「時代 1988年」といった部分が選択項目になっており、この行をタップすると、その項目が第1階層としてLAに展開される。
ちなみに「小説」の下の各サブ項目には、もっと下の第3階層と第4階層もあるのだが、リストに表示されるのは第2階層だけのようだ。
といったところが機能面での新発見及び訂正事項。
で、以下はこの3日間僕なりにiMandalArtを使ってみて感じている、このツールの現段階での最適な使い方。もちろんこの手のツールに「絶対正しい」答えはないので、皆さんは皆さんなりに便利な使い方を見つけていただければと思う。
・中間ツールに徹底させて使う
三次元的に次々とめくれていくユーザー・インターフェースは非常に魅力的で、ノートに書き込んで物事の企画を考える時のような、「絞り出す」ような無理矢理感がなく、すいすいと頭の中にある思考が引っぱられるような気分になる。
この点がこのツールの多分唯一無二の素晴らしい点で、これに驚愕して速攻買いをしてしまった訳だが、実はこのツールで考えた思考は、このツールだけでは最終形にはできないという致命的な問題がある。理由は単純で、iMandalArtに入力した文字や絵や音声などのデータは、他のツールにエクスポートもできなければPC版と同期することもできなければ展開させて一枚のシートで俯瞰することもできなければPDFなどに書き出すこともできないのだ。
要はデータはiMandalArtから外に連れて行けないのだ。
外に連れて行けないということは、最終形にはできないということを意味する。だから、そういう必要がない形で使うのが一番良いのだと思う。
だから、これはかしこまって「人生」とか「企業理念」などというビッグキーワードで使うよりも、目の前に迫ってきている「今回の交渉の落としどころ」とか、「レポートのテーマ」みたいな、限定されたネタで使った方が有効だし面白いし、後から困ることが少ないと思う。
将来的に機能が追加されれば別だが、現バージョンにおいては、脳や紙のノートだけでは出てきにくいアイディアを、するすると引っ張り出すことだけに特化させて使うべきで、それを綺麗にレイアウトしたり出力したりすることはできないアプリだと割り切ってしまった方が良いだろう。
「人生」や「経営理念」などの大きすぎるテーマで作ってしまうと、階層が深くなり過ぎて迷子になってしまうし、仮に迷わず全ての項目を入力できたとしても、一覧表示ができないので非常に面倒なことになってしまう。
それであれば、「人生」ではなく、「住みたいマンションの条件」とか「欲しい電子レンジに求めるもの」のような、限定されていて、しかも階層が深くなりすぎないテーマに絞って使うのが良いのだと感じている。
iMandalArtを使って脳味噌をシャッフルさせて出てきたアイディアは、iPhoneを片手にMacやPCなどの別のソフトを使って俯瞰的に作り直し、完成形にすると良い。
まだ3日だし、アプリも出たばかりだから、これからもっともっと深い使い方を発見するかもしれないし、アプリが革命的な進化を遂げるかもしれないが、とりあえず現段階で思っているのはこんなところ。
特化させて使うと、すごく良いアプリだと思う。でも正直、僕みたいに日常的に思考熟成を「する必要がある」人には便利でも、「思考熟成って何?面白そう」程度のニーズの方にとっては、まだ未完成なアプリと言っても良いかもしれない。
僕は個人的には物凄く便利なんで使いつづけますよ〜(^-^)。アプリは是非劇的に進化しまくって欲しいですね〜。
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