今更読んでる課長 島耕作シリーズ(笑)、第4巻を読了。
第4巻にしてついに、島が勤める初芝電産の創業者であり会長の吉原初太郎が登場し、島が吉原と話す場面から物語りはスタートする。
連載開始当初のちゃらんぽらんな雰囲気は消え、島は今や幹部を目指すエリートと目されるようになった。
そして会長吉原初太郎の死去に伴い、トップ人事が大きく動き、余波は耕作にも伝播する。社長だった木野が会長に、副社長だった苫米地が社長に就任したが、10人いる専務から誰が副社長に抜擢されるかは先送りされ、その間有力候補の大泉と宇佐見の権力争いに島も巻き込まれていく。
大泉の女、典子の部屋での逢瀬を大泉本人に目撃されてしまい、島は京都へと飛ばされる。
一方副社長人事は大泉が勝利し、宇佐見は敗北するが、権力の座から降りた宇佐見は一気に老け込み、癌を煩いこの世を去る。
そして京都での新たなロマンスが島を待っていた。
従来一話または数話単位で完結していた物語が、徐々に長く複雑な展開を持つものに変質し、読み応えが増してきた。また、上の世代の幹部の死など、従来あまり触れてこなかった暗い部分にもストーリーが突っ込んでくるようになった。
また、島耕作という人間のキャラクターも徐々に変質してきており、宇佐見と福田が吉原初太郎死去の混乱に乗じてしかけたインサイダー取引に知らずに関与させられた際に、謝礼をむげなく断るなど、男臭く権力に迎合しない人間へと成長(?)しつつあるようだ。
個人的には京都の夜に憧れがあるので、新しい恋人鈴鴨との逢瀬のシーンがとても楽しみだ(^_^;)。
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