樋口健夫氏著、「仕事ができる人のアイデアマラソン企画術」を読了。
「アイデアマラソン」とは、毎日企画のネタになるようなアイディアをノートに書き込み続けることで、自らの企画ネタをどんどん増やし、その中から光り輝く名企画を掘り出そう、という試み。毎日コツコツと繰り返し、やり続けるから「マラソン」なのだろう。
樋口氏の著書「できる人のノート術」を以前読み、その際に自分の中で消化し切れなかったように感じた部分を補強したくて本書を手に取ってみた。
結果、とても良い感じで自分の中にすとんと落ちた。樋口氏が言わんとしていることも理解できたように思うし、他の人達が書いたアイディアノート物の中でも自分が消化できていなかった部分が少し分かるようになってきたように思う。
マンダラートについて勉強する機会を得たこともあり、最近「アイディア」や「企画」をいかに効率良く育てるか、ということに強く興味を持っているのだが、本書を読んで、やはり良いアイディア、素晴らしい企画を出すためには、圧倒的な量の「ネタ」が必要だということを認識した。
本書では、企画名人の先輩社員と企画が思い付かずに苦しむ後輩社員の寸劇的な会話で各賞が始まり、その後に具体的ステップを踏んで企画を出し続けるためにするべきことや注意すべき点などが網羅されている。
とにかくネタを出し続けること、そしてそのネタを忘れないうちに記録すること、それを毎日毎日ひたすらやりつづけ、分母数を圧倒的に多くすること、結局本書が訴えているのはその点に尽きる。記録する方法や便利なグッズの紹介などはあくまでも補足的な情報であり、他にも良い本があるように思うが、とにかくネタを出しまくり、それをグループ化してまとめ、その中から光り輝く素材を掘り出し、企画へと昇華させるプロセスが大切なのだと、改めて認識させられた点は大きい。
実際の仕事で役立つ企画を考えるヘルプも記載されていて親切である。仕事に限らず、自分の人生や趣味、家庭に関するアイディアも、まったく同じプロセスでどんどん生み出して行くことができる。そんな気持ちにさせられた。あとは実戦あるのみ。
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