今週も充実した一週間、そして週末だった。
晩秋の日曜日を締めくくる夜は、小さめの音で古い音楽を聴きながら、キューバのラム、ロン・マツサレム・グランレゼルバ15年を飲みながら過ごしている。
「キューバのラム」と書いたが、これは正確な表現ではない。ロン・マツサレムは、もともとはキューバの醸造所で作られていたが、カストロ議長によるキューバ革命により、製造元一家はドミニカ共和国へと移住した。
移住後は低迷が続いたそうだが、90年代に入って復活し、こうして日本にまで届けられ、僕らを魅了してくれることになった。
飲んでみた印象は、全体的にバランスが良くて優しい風味。バニラに似た風味が優雅で、フルーティーではないが、極端に甘いわけでもなく、優しいラムという印象。とても美味しい。
このグランレゼルバは15年熟成。ということは、いま僕の口に入っているものは、1994年に樽詰めされたもので、ひょっとしたら、まだこの銘柄が復活したばかりの頃だったのかもしれない。
キューバ。共産主義国でとても遠い国という印象もある一方で、豊かで明るい国民と、貧しくてもエネルギーを失わない国、という印象もある。
Vuena Vista Social Clubのサントラを聴きながら飲むのも良い。
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