金森重樹氏著、「インターネットを使って自宅で1億円稼いだ!超・マーケティング」を読了。
2004年出版という古い本なのだが、この手のネットビジネス本があっという間に陳腐化する中、基幹部分は古びておらず、新鮮な気持で読めた。
だが、本書を新鮮な気持ちで読めた最大の理由は、この本の内容に感激したからというよりは、著者がところどころに挟む個人事業主としてどのようにお金に向き合うかに関する哲学や気合いに触れ、やっぱりすごい、と感心させられたからである。
著者金森重樹氏の著書を読むのは2冊目で、1冊目はこのようなマーケティング理論のノウハウ本とは全く異なる、借金地獄からの生還記である「借金の底なし沼で知った お金の味」という、すさまじいタイトルの本であった。
ウェブでテスト・マーケティングを実施する際に広告代理店の担当者の言葉があたらないというくだりでは、「1万円札を燃やしながら試した結果は、サラリーマンである広告代理店の自称専門家に負けるはずがありません」と言い切っている。
また、マーケティングにかかる費用について、投入する勇気がない人に対して、「札束に火をつけて燃やす覚悟がない人間は、商売の世界では勝てません」と断じている。
そこまで言う必要が実際あるかどうかは正直微妙だとは思うが、自営業を立ち上げる際の覚悟については、凄みと言っても過言ではない迫力があって、非常に勉強になった。
本書を手に取った最大の理由は、上述した通り、「借金の底なし沼で知った お金の味」の著者がいったいどんな本を他に書いているかを知りたかったためなのだが、実際読んでみて、ここまで詳細に書かれたネット・マーケ、しかも独立したばかりの自営業者向けという、特化した内容の本とは思っていなかった。
2004年のネットビジネスにおけるマーケ本なので、もちろん細かい状況は今とはかなり異なってきており、本書の内容がそのままテクニックとして活かせなくなっている箇所も多い。だが、そもそもの「金を稼ぐとはどういうことか」、「ビジネスに投資するとはどういうことか」という点においては、5年を経ても著者の気合いと迫力は全く色褪せず、むしろ時の洗礼を受けて、普遍化しつつあるようにさえ感じられる。
自分の力で大金を得る人というのは、理論や知識だけではなく、覚悟や決意、それに気合といったものもとても重要なのだと、改めて考えさせられた。
「不動産投資の破壊的成功法」(金森重樹著)も面白いですよ。
ここまで暴露していいのかというぐらい、不動産の裏側
をオープンにしています。
不動産に興味がある人もない人も一度は知っておきたい本です。
こんにちは(^-^)。
不動産の本をご紹介いただきありがとうございます。
これもなかなか強烈そうですね。是非読んでみようと思います。