さて、毎月の通信料金を節約して、楽しく便利なiPhoneライフを満喫しようという企画。早くも第四弾である。
まずは僕の環境のおさらいから始めよう。
僕はもともとMacBookとEMobile D02HWを持っており、そこにiPhoneが加わった。長い文章を書く機会が多いため、平日も休日も、外出時にも、長文を書く可能性がある場合にはMacBookもiPhoneも持って歩いている。情報を得るにはiPhoneで十分だが、長文をiPhoneで書くのは辛いためだ。
で、EMobileとiPhoneの料金を合わせると毎月の支払いは13,000円程度になっている。さらにこれに自宅のISP料金やNTT料金もかかるため、通信料金を何とか節約したいと思い立った。
EMobileもiPhoneも一応従量制の料金体系だが、どちらも一度でも使えば料金は上限MAXに張り付いてしまうため、どちらかを最大限利用することで、もう一方の料金を圧縮できないかと思案していた時に知ったのが、Cradlepoint社製のモバイルWi-FiルーターPHS300だった。
PHS300とD02HWを接続してWi-Fi環境を自分の身の回りに作ることで、iPhoneの3Gパケット通信料金を最小の基本料金だけにできないかということで、あれこれ試行中という次第。
過去3回のエントリーは大好評だったのだが、一部"iPod Touchを買えば"とか"何故今更EMobileを買わねばならないのか"などの意見をもらったのだが、上記のような経緯があったうえであれこれやっているということをご承知いただきたい。
バックナンバーは以下の通り。
・iPhoneのパケット通信料を基本料だけにすれば、僕もソフトバンクも超ハッピー!? 第一回 その時はきた!
・iPhoneのパケット通信料を基本料だけにすれば、僕もソフトバンクも超ハッピー!? 第二回 これだ!iPhoneをWi-Fiだけで使う方法!
・iPhoneのパケット通信料を基本料だけにすれば、僕もソフトバンクも超ハッピー!? 第三回 一日Wi-Fiだけで使ってみた & 要注意点!
というわけで、今回はランニング編である。
このブログを以前から読んでくださっている方はご存知だが、僕は毎朝のランニングを日課としており、走る際にはアームバンドにiPhoneを格納し、RunKeeper ProというGPSロガーアプリで記録を取っている。
iPhoneのプロファイルを設定して、3Gパケット通信を遮断してしまうと当然のことながらRunKeeper Proでのログ取得もできなくなってしまうと考えた僕は、当然のことながらPHS300とD02HWを持ったまま走れる手段を画策し、そして一つ前のエントリで書いたとおり、ナイキのウェストバッグを購入した。このバッグはPHS300とD02HWがすっぽり収まる優れものである。
これで準備は万端整った。あとは走るのみ。ということで、腕にiPhone、腰にPHS300とD02HWという姿で早速ランニングをしてみた。
走り始める前にPHS300が動作し、iPhoneがWi-Fiを拾っていることを確認してから走り始めた。
普段より長い距離を走り終え、さて上手くログは取れたかな、とRunKeeperを見ると、問題なくログが取れている。ところが、PHS300とD02HWをウェストバッグから取り出すと、電源が切れている。なんとバッテリーが走っている途中で切れてしまったのだ。
走っている途中でバッテリーが切れたことに気付かずにそのまま走り終えてしまった訳だが、そこで僕は不審に思った。RunKeeper Proには音声案内機能があって、走行距離と時間、それにペースをヘッドフォン越しに音声で伝えてくれる。
僕は5分置きに音声案内を入れる設定にしているのだが、PHS300のバッテリーが切れているにも関わらず、音声案内は最後まで途絶えなかったのだ。
自宅に戻ってMacからRunKeeperのウェブサイトにアクセスしたところ、走り始めて20分ほどのところでログが途切れている。どうやらこの地点でバッテリーが切れたようだ。だが、iPhoneのRunKeeper Proを見ると、ちゃんと全行程のログが残っている。
おやおやと思いつつ走行ログを再送するコマンドを送ったところ、ウェブサービスに全行程が転送され、いつも通り何の問題もなく表示されるようになった。
うーん……。
しばらく考えてようやく分かった。iPhoneでは、GPSログを取得するだけなら、パケット通信は必要としないのだ。
そういうこととは知らなかった。技術に詳しい人なら当然知っていることなのだろうが、そちら方面に疎いのだ。
というわけで、ランニングの際にログを取るだけなら、PHS300 &D02HWコンビは不要と分かった。ただし、パケット通信ができないと、走り終えてログをウェブサービスに転送したり、結果のサマリーをTwitterに自動で呟く機能などが使えないという問題が生じる。
ただ、これはRunKeepe側の「完了」操作を、自宅に戻ってからやれば良いだけなので、まったく問題ない。
というわけで、3G回線を切ったままでもランニングは問題なくでき、GPSログも取得できることが分かった。ウェストバッグを買ってしまったが、これはキーホルダーやグローブなどを入れるバッグがもともと欲しかったので、十分活用氏続けられるので問題なし。
というわけで11月4日まで、通話料、通信料ともにゼロできた。どうしても不便に感じたら躊躇せずに元に戻そうと思っていたが、今のところ特に不便は感じていない。
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