今夜のお酒はキューバのラム、「アレーチャ・ロン・アネホ」を。
銘柄のうち"Arecha"というのはキューバが国内にある多数のラムを輸出用に"Arecha"ブランドに統一したものであり、従って同じ"Arecha"ブランドでも、銘柄同士の共通点やつながりは「キューバ産」以外にはなく、味や風味にも統一感はない。まさに国立キューバ・ブランドである。
ダークラムには酸味が強くキリッとした風味のものと、甘味が前面に出てどっしりしたコクが際立つタイプに大別されるが、このArecha Ron Anejoは明らかに前者である。焦がしたようなフレーバーは弱めで、その代わりにキリッとエッジの聴いた武骨さが喉にガツンと響いてくる。
こういうラムはソーダやトニックで割ったりせずに、ストレートかロックで頂くのが良い。真冬の東京で飲むと、常夏の国の褐色の肌の人々はどんな風景の中でどんな話をしながら、どんなものをつまみつつこの酒を飲んでいるのだろうかと考えてしまう。それもとても楽しいひとときだ。
アレーチャ・ロン・アネホ 38度 700ml【キューバ共和国産】のラム【10P09Dec09】
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