ブックレビュー、今年の6冊目は吉越浩一郎氏著、「ムダな仕事はもう、やめよう!」を紹介しよう。
吉越さんは僕がもっとも尊敬する現代の経営者の一人で、僕は吉越さんの著書は全部読むようにしているし、読んだものは順次このブログでも紹介してきているので、以前からこのブログを読んでくださっている方には繰り返しになる点も多いかと思うが、ご容赦いただきたい。
吉越さんの仕事論は大きく以下の3つの柱で構築されている。
・残業ゼロ
・デッドライン管理
・早朝会議
この三つの柱が密接に絡み合って吉越さんの論理が形成されていくのだが、そのうち本書はタイトルが示す通り「残業ゼロ」に焦点を当てたものである。
残業ゼロにフォーカスした本としては、「残業ゼロの仕事力」や「残業ゼロの人生力」があり、論旨はどれも同じである。それはある意味読む冊数が増えれば新鮮味はどうしても薄れるものの、それだけ軸がブレていないという意味でもあるので、改めて残業ゼロの意義を問うという意味でまったくその重要性は薄らいでいない。
僕自身も吉越さんの著書に触れてからは仕事を短期集中型に徹底的にシフトし、朝方生活を実践することで、集中力も増し、また残業もほとんどしなくて済むようになった。そしてその生活パターンが定着すると、以前の真夜中過ぎまで残業して仕事していた頃の生活が、いかに効率が悪いものだったかを痛感した。
もちろん人によっては組織自体が夜型になってしまっていて、自分一人だけが朝型にというわけにはいかないという人も多いだろうし、業界全体が夜型というケースもあるだろう。そのようなケースへの対応法も本書には書かれているが、やはり自分一人の力だけではなかなか変えにくい部分もあると思う。
だが、日本人の労働生産性が先進国中最下位で、アメリカの約70%しかないという事実を真摯に受け止め、どうしたらもっと高い生産性で仕事ができるかを考える時、やはり長時間労働とはどこかでケリをつけ、短期集中型の仕事法に切り替える方法を模索する必要があるのではないかと感じている。
吉越さんの仕事術は残業ゼロだけでは完結しないので、本書を読んだ方は、是非デッドラインの本と早朝会議の本も併せて読まれることをお奨めする。
面白そうですね!
読んでみます!!
mogaさんどもどもです!
なかなか面白いですよ。どうぞお試しください~。