桑原氏は元カリスマ・フルコミッション営業マンで、現在は営業・経営コンサルタントとして活躍している方なのだが、僕はちょっとしたきっかけで氏の経営者向けセミナーのDVDを見る機会があり、なかなか面白かったので、著賞を時系列順に読んでいて、これが3冊目となる。
ちなみに過去の桑原氏のレビュー記事はこちら。
・シンプルで心に響く言葉たち "絵に餅を描け" by 桑原正守
・成功の反対は失敗ではなく『平凡』だ! "世界一のセールスマスターが明かす 売れまくりの法則" by 桑原正守
桑原氏の教えが、このエントリーのタイトルにもある通り、『反復練習』に重きを置いていることもあり、著書でもある程度同じ話しが繰り返しでてくる。これを「前にもその話は読んだ。もう知ってるからつまらない」と感じるか、「大事なことだから繰り返し訴えかけているんだな」と考えるかは読者次第だが、確かに3冊目となると、若干繰り返しが気になってはくる。
だが、大事なことを分かりやすく説明しようという桑原氏のスタンスはとても勉強になることは間違いない。特に、20世紀と21世紀では、日本のビジネスパーソンが置かれている環境が全く異なることを説明する際に用いる「ビニールハウスの時代」と「野生の時代」の比喩は、毎回必ず出てくるが、それだけ大切なことと思って頭に叩き込もう。
本書は基本的には若い営業マンをターゲットにした自己啓発本として書かれているが、彼自身が営業コンサルと平行して経営者コンサルもしていることからも分かる通り、経営者や自営業者にとっても非常に有益な考え方が詰まっている。僕も営業出身なので良く分かるのだが、営業担当が力を伸ばすというのは、すなわち『人間力』をトータルで伸ばすことが求められるわけで、それは若い間の営業成績だけではなく、そこからマネージャーになり、そして将来一国一城の主になろうという意志のある人は、永遠に人間力を高め続けなければならないと僕は信じている。
本書で書かれている「自分の磨き方」や「壁を乗り越える発想」などは、決して目新しいものではないが、人間が高い次元で生きるために大切なことを、たくさん教えてくれているのだ。
本書で気に入ったフレーズは、「3日坊主は悪くない」というもの。3日坊主は悪とされているが、それはそのまま止めてしまうからで、4日目にできず三日坊主になったとしても、5日目に再開できれば良い。そして三日坊主を100回繰り返せば,300日も実行できているのだ、というもの。
とにかく諦めては絶対にダメ。そして何かを身につけるには反復連勝しかない。これは徹底しているが、決して精神論を振りかざしているのではなく、いかに無駄なく強運を呼び込むかについての工夫が詰まっている。
強運になるためには、まずは自分が強運だと思い込むことかは始める必要がある。それは本当にそうだと思う。元気に楽しく生きずに、強運なんて身に付くはずがない。
マネジメント社
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ツキまくるかも!この本で。スッキリとしていて読みやすい。
スキルというより、メンタル本
桑原さんのまとめ本
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