プリンスは僕にとっては'80年代でもっとも良く聴いたアーティストであり、マイケル・ジャクソンと並んで「別格」という扱いなのだが、最初にリアルタイムで聴いたのが、このPurple Rainだった。
僕は当時中学生で、1stシングルのWhen Doves Cryのどぎついプロモーション・ビデオにハラハラしながらも、彼の音楽のカッコ良さ、完成度の高さ、世界観のグラマラスさの虜になってしまった。
とにかく彼の歌、演奏、ダンス、ステージ・パフォーマンス、何を取っても天才的で,こんな凄い人間がこの世にいたのか、と驚かされたことを昨日のことのよ うに憶えている。横浜スタジアムで行われたコンサートに行ったこともあるが、その構成、演奏、全てが超高水準で、後ろの方の席だったにも関わらず、圧倒さ れっぱなしだった。
Purple RainはPrinceにとって6枚目のアルバムであり、商業的には最大のヒットとなっている。前作"1999"が400万枚の大ヒットとなりブレイクした彼が、このPurple Rainを、同タイトルの映画とともに発表し、全米の映画館のカーペットを紫色に張り替えたという大規模なプロモーションを行った甲斐もあってか、日本でも彼が一気にブレイクするきっかけとなった。
このアルバムの特徴は3つ、一つは非常にポップであること。二つ目はR&Bからロックに大きく舵を切っていること、そして三つ目はアルバム全体がストーリー的であること。
Purple Rain、Around the World in a Day、Paradeの3作はほぽ同時期に製作が進んだそうだが、この時期からPrinceの追求する音楽の方向性は大きく変化していき、唯一無二のPrinceワールドが完成された時期だと思うが、彼の大いなる実験の第一章として、一番ポップなアルバムを作ろうと決めつつ作ったのではないだろうか。それぐらい本作の曲はキャッチーで分かりやすく、仕上がりがポップである。
その一方で、そのポップさの表現として、それまであまり前面にフィーチャーされることがなかった激しいギターを多用し、R&Bからロックへと大きく傾倒しているのも面白い。Let's Go CrazyやComputer Blueなどがその代表である。
そしてサントラであるということもあり、アルバム全体を一つのテーマとしてストーリーが構成されていて、全体の完成度がとても高いものへと昇華されているのも特徴で、本作以降のPrinceのアルバムは、多くの場合このストーリー性が強調されることとなった。
このアルバム、僕としてはどの曲も大好きなのだが、ベスト3を挙げるとすると、やはり大ヒット3曲ということになるだろう。When Doves Cry, Let's Go Crazy, そしてPurple Rainだ。
このアルバム以降Princeは進路をサイケ方面へと取り、かなり実験的な方向へと進んでいく。僕はそれらのアルバムもやはり大好きだが、それでもPrinceで一番のアルバムは?と尋ねられたら、やはりPurple Rainと答えるだろう。とにかく名作だ。
ワーナーミュージック・ジャパン (2005-05-25)
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青春を狂わせてくれた紫色の雨。十代を狂わせてくれたレコード
永久保存版です
フーアーユー?
計画通りに完全遂行された大イベント
横浜スタジアムのコンサートに行ったんですか!
すごく羨ましいです。
僕のこの時期のフェイバリットは
Around the world in a dayとParade、そして
Sign o' the timesです。
Purple rainで好きな曲は
Take me with uとComputer blueですね。
arahatiqueさん、こんにちは!コメントありがとうございます(^_^)。
僕もAround the World in a Day、Parade、Sign o' the Timesも大好きです。あの時代のPrinceは凄かったですよね~。
映画の評判は散々でしたが、僕としてはPrince満載で楽しかったです(^_^)。