昨日と今日開催された第86回箱根駅伝、今年も熱かった。
序盤から中盤にかけての主役は明治大学。1区〜4区までずっとトップでの襷リレーが続き、「おいおい、まさか?」と思わせる展開だった。
だが今年もやっぱり凄かったのは東洋大の柏原。去年を上回るペースで往路優勝をもぎ取っていく姿はまさに暴れん坊という感じ。
そして復路も東洋大が快走してそのまま連覇となる総合優勝となったが、復路の主役は平成の王者駒沢大学。昨日の一区ではまさかの18位スタートとなったが、そこからじわじわと追い上げて往路は8位。そこからとんとんと順位を上げて終わってみれば東洋に次ぐ総合2位で、復路優勝。最終ランナーの藤山は2位は確実だったのに、ゴールした瞬間にもんどり打って倒れるほど最後までプッシュし続けた。あの最後の藤山の姿を見た後輩達は、きっと来年に向かって感じる熱いものがあっただろう。
他にもたくさんのヒーローがいた。久々のシードを奪い取った東農大や青学大も凄かったが、やはり今日の頑張りNo.1は城西大の7区を走った石田だろう。
去年石田は8区を走り途中棄権となり、9区伊藤の幻の区間賞を生む悔しい結果となったのだが、今回の石田はその借りを返して余りある素晴らしい走りを見せてくれた。7区スタート後は後続から追い上げてきた早稲田と青学に順位を譲ったが、これは作戦で、後半の給水を終えてから一気にペースアップして先行していた2校を振り切って見事区間2位の快走で襷をつなぎ、城西大初のシードを6位という高順位で獲得する原動力となった。
今年は大きな怪我や途中棄権がなかったことも嬉しいことだった。テレビは途中棄権をセンセーショナルに伝えたがるが、これはもう痛々しくて見ていられない。何とか皆が元気にゴールに辿り着いてくれれば、見ていてとてもハッピーだし、自分のやる気も湧いてくる。
というわけで今年の箱根駅伝も無事終了。ずっと応援している順天堂大が予選落ちで出られなかったり、優勝候補の日大がシード落ちしたりと相変わらずの戦国駅伝だが、安定感抜群の東洋大と復活ののろしを上げた駒沢大を中心に来年もデッドヒートが繰り広げられるのではないだろうか。
そのデッドヒートに、来年は是非順天堂大や法政大にも絡んでもらいたいと思いつつ、全てのランナーにエールを送りたいと思う。
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