自己実現・自己啓発書評

強運になる方法 〜 運がいい人になるための4つの鉄則

自己実現・自己啓発書評
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世の中には運がいい人と悪い人がいる。

僕自身はかなり運がいい方なのだが、運は「生まれつき」のものと思っている人が多い。

だが、実は運は鍛えられる。

そう、もしあなたが自分は運が悪い人間だと感じているなら、本書「運のいい人、悪い人」を開いて読んでみるといい。

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騙されたと思って実践する価値はある。失うものはないのだから。

本を読む時間がない方のために、本の内容から僕が響いた4つのポイントをピックアップしてご紹介しよう。

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「運」を決めるのは「行動」だった!

著者ワイズマン氏は、本書の執筆のために、イギリスで大規模な調査を実施した。

自分で運が良いと思っている人、悪いと感じている人を集めて、人々の考え方や行動を追跡したのだ。

その結果、非常に興味深いことが判明した。

自分で「自分は運が良い」と答えた人たちにはその人たちで、「運が悪い」と答えた人たちにはその人たち共通の考え方と行動があったのだ。

たとえば、数多くの懸賞に当選している「ラッキーな」人たちを調査したところ、実は彼らはとてもシンプルな行動を取っていることが判った。

それは何か。

とにかくたくさんの懸賞に応募し続けていることだ。

彼らは自分たちが特別幸運なのではなく、結果を得るために当たり前の行動を取っていると認識している。

そして実際、応募する数を増やすほど当選する確率が上がることを、「幸運な」人たちは知っていた。

また、幸運な人たちの共通点として、外向的で人づきあいが良く、人とのネットワークを広げることに積極的という点があった。

彼らは銀行やデパートなどのちょっとした待ち時間で周囲の人に話しかけ、時としてそこから交流がスタートし、その相手からビジネスなどの重要な情報を得たりしている。

そして調査の結果、「幸運な人たち」は「不運な人たち」と較べて笑う回数が2倍以上多く、そしてアイコンタクトの回数でも大きな差があった。

彼らは自分たちに幸運をもたらす他人を惹き付けるよう、自分を幸運の磁石にするための術を知っているのだった。

彼らは自分達の直観を信じ、粘り強く成功するまで諦めないという性質も持っていた。

彼らは黙ってじっと幸運がわってくるのを待っていたのではなかった。幸運になるよう行動し、幸運を獲得していたのだ。

運の悪い人の共通点

一方で、自分が「不運」だと思っている人たちにも共通の行動パターンがあった。

これは幸運な人の行動のまさに逆のことをしているのだが、以下のような特徴がある。

著者グループはある実験を行った。

運の良いグループと悪いグループから一人ずつ候補を選び、同じ環境でテストを行った。

被験者に、ある町のコーヒーショップに入ってコーヒーを飲んでもらうという、ごく単純な行動を比較したのだ。

仕掛けして、まず、道路に5ポンド紙幣が置いてある。そしてコーヒーショップで被験者の隣には、「実業家」が座っており、知り合うチャンスがあるという設定になっている。

運の良い人代表のマーティンはカフェに向かって歩いてきて、すぐに5ポンド札に気づきそれをポケットに入れカフェに入る。

そして彼はコーヒーを飲みつつ、隣の席にたまたま座った実業家に話しかけ意気投合し、お互いの連絡先を交換して別れた。

一方運の悪い人代表のブレンダにもまったく同じセッティングをした。

彼女は考え事をしながら歩いていたようで、道路の5ポンド札にはまったく気づかずまたいで通りカフェに入った。

そしてそのまま一人でコーヒーを飲み、隣の実業家とは視線も合わせず、そのまま一人カフェを出た。

聞き取り調査の結果、ブレンダやその他「自分は運が悪い」と考えている人は消極的で非社交的だ。

「どうせ自分には当たらない」と決めつけ懸賞に応募しないから絶対に当たらないし、「人付き合いでろくな目にあったことがない」と新しい人脈作りも行わない。

直観では「この人はおかしい」と感じつつもずるずると付き合い続け、大金をだまし取られたりしている。

運の悪い人たちは、「運が悪くなる」ような行動を自ら選択していたのだ。

幸運のレッスンを受けた「不運な」人たち

ワイズマン氏グループは、幸運な人たちの思考と行動パターンをまとめた。

そして、幸運な人の思考と行動様式を、不運な人たちに試してもらうというワークショップを開催した。

生まれてからずっと不運だった人たちに、幸運な人たちの行動様式を説明すると、皆驚いたという。

「幸運を呼び込む行動」が存在することすら、彼らはまったく知らなかったのだ。

以下が、本書で紹介されている「運を鍛える四つの法則」だ。

法則1. チャンスを最大限に広げる

運のいい人は偶然のチャンスをつくりだし、チャンスの存在に気づき、チャンスに基づいて行動す

法則2. 虫の知らせを聞き逃さない

運のいい人は直感と本能を信じて正しい決断をする

法則3. 幸運を期待する

運のいい人は将来に対する着たいが夢や目標の実現をうながす

法則4. 不運を幸運に変える

運のいい人は不運を幸運に変えることができる

この四つの法則を学んだ彼らは、その日からその行動様式に従って生活した。

そして一ヶ月後に開催された第2回のワークショップの時に、彼らに自分の運がどう変化したかを報告してもらった。

結果、多くの「不運な」人たちが、それまでの人生が嘘のように幸運に見舞われ、幸運度が大幅に上昇していたのだ。

被験者の一人、キャロラインは以下のように語っている。

とにかく驚いている。初めは何か起こっているのか、よくわからなかった。

でも二週間もすると、すべてが変わりはじめた。私は昔よりはるかに運が良くなり、友人たちも私の変化に驚いている。

笑顔がぐんと増えた。積極的に考えられるようになって、自分は運が悪いとくよくよ考えなくなった。

親友の男性も、どうせ私はダメだろうと決めつけなくなった。

最高よ。前よりずっと幸せ。いろいろなことが変わったから、うれしくてたまらない。今、振り返ると、とても不思議な気がする。本当にこんな風に変わるなんて。

彼らは別の人間になったわけではない。1ヶ月前までと同じ人間なのだ。ただ、幸運な人たちと同じことを考え、同じように行動するよう「努力」しただけなのだ。

その思考と行動によって、不運だった人たちは、あっという間に幸運な人たちへと変貌を遂げたのだ!

まとめ

本書で1番印象的だったのは、幸運な人たちの身にも、不運はきちんと降りかかっていることが分かったことだ。

彼らにもアンラッキーなことは起こる。

だが、彼らはそのままにせず、リカバリーしようとすぐに努力し、勝利を勝ち取るのだ。

そして結果として、「不運を幸運に変えられるオレってラッキー」という思考に持っていく。

例として、面接に3回続けて落ちた人の行動が挙げられている。

運の悪い人は自分の能力のなさと不運を呪い、面接を受けることを止めてしまう。

一方で幸運な人は、自分の面接に何か問題があると考え、面接官にどのようにな問題があったのかを質問し、それがどんなことであっても、問題点を修正して次の面接を受けると答えている。

本書では、運のいい人と悪い人に、同時に同じ宝くじを同じ枚数買ってもらうという実験も行っている。

結果、宝くじの当選確率は、運の悪い人の方がむしろ結果が良かったのだ。つまり、偶然発生することに関しては、幸運も不運もないということだ。

運がいい人は「自分の運を良くする考え方と行動」を知っていて、それを徹底的に実践しているにすぎない。

運が悪い人は、そのことを知らないだけなのだ。

もしあなたが「私はいつも運が悪くて」と感じるなら、本書を熟読してみてはどうだろうか?

また、運が良いと思っている人も、思考や行動を体系的に学ぶことで、さらに幸運になるかもしれない。

幸運は自分で手に入れられる!

素晴らしい本だ。是非読んでみてください。

「運のいい人、悪い人」のチェックはこちらから!!

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更新履歴

2011年9月12日 オリジナルコンテンツを公開しました。

2016年4月1日 タイトルを変更して内容をアップデートしました。

2020年5月6日 さらにタイトルを変更して内容をアップデートしました。

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