5. どうせ走るなら「朝」がいい
このブログの読者の方の多くは会社員の方だろう。
平日走れるのは「朝」か「夜」ということになる。
どちらが良いのか。ずばり「朝」だ。
その理由は、朝の方が脂肪燃焼効果が高いからだ。
僕らの身体は食事をすると、体内でインスリンという物質が分泌される。
そしてインスリンが分泌されると、運動のエネルギー源として糖が分解されやすくなる。
早朝の時間帯は、夕食を食べてからたっぷり時間が経過しているので、体内のインスリン濃度が低い。
この状態で走ると、夜に走るのに比べて、4番目で説明した「脂肪燃焼が始まる時間」が前倒しされるのだ。
同じ30分のランニングをするなら、たくさん脂肪が燃焼される朝がより効果的。
僕自身も25kgの減量は、ほとんど早朝ランで達成した。
もちろん仕事の都合や体質など、難しいケースもあるだろう。
でも、早寝早起きにはさまざまなメリットがある。
どちらか迷う方は、早朝ランにチャレンジしてみてはどうだろうか。
早寝早起きについてはこちらにも書いてます↓
6. 「5週間の法則」を意識しよう
日本人には真面目な人が多い。
ランニングにしても、「もっと長く」「もっと速く」と結果を急いで求めてしまう。
だが、そこに無理がかかると、僕らをまっているのは「故障」である。
ランニングの場合、足首や膝、股関節など身体を支える部分を痛めてしまうことが多い。
そして一旦痛めてしまうと、完治するまで走ることができなくなってしまう。
そして休んでいる間にモチベーションが下がり、いつの間にか運動をやめてしまう。
これが一番残念なパターンだ。
そうならないために、一つの指標として「五週間の法則」がある。
これはランニング強度のステップアップのサイクルである。
僕らの心肺と筋肉は、発達のスピードが違うのだ。
ランニングを始めたばかりの時は、すぐに呼吸が苦しくなり、脚も痛くなる。ひどい時には腕を振ったせいで胸の筋肉まで筋肉痛になる。
ところが数日すると、呼吸はもう苦しくなくなるのだ。
心肺は発達のスピードが速いのだ。
ここで気をつけなければいけないのが、筋肉は心肺よりずっとゆっくり鍛えられるということ。
「息が苦しくなくなったからもっと速く」「もっと長く」とどんどん負荷を高くすると、怪我をしやすくなる。
心肺に筋肉が追い付くのが、約5週間と言われている。
なので、負荷を高めるのは、5週間サイクルにすると怪我をしにくい。
「もう楽に走れるようになった」と思っても、距離を伸ばすのは5週間後。
このサイクルに乗れると、怪我なくステップアップしていけるだろう。

著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。