9月19日に発売を控えているiPhone 6 / 6 Plusだが、今回から初日に同時発売となったSIMフリー版の扱いについて、各キャリアからの情報が錯綜し混乱している。
SIMフリー版iPhoneとは?
もともとiPhoneはAppleが販売する携帯電話端末である。
日本以外のほとんどの国では、iPhoneはSIMフリー端末として販売されている。
SIMフリー端末とは、携帯電話会社(キャリア)に依存しない端末のこと。
つまり、どの会社のSIMであっても、差し替えて使用可能な端末のことを指す。
本来iPhoneとは、全世界に向けて発売されている製品であり、どの国のどのキャリアでも使える機械なのだ。
しかし、日本では各キャリアが自社のSIMしか有効化できない仕様にしてiPhoneを販売してきた。
これがSIMロック版iPhoneである。
日本では3社がiPhoneを取り扱っているにもかかわらず、現状全社がSIMロック版iPhoneしか販売していない。
そのため、ユーザーはキャリアを変更するならば、iPhoneの端末ごと買い替える必要が生じている。
また、海外旅行や出張などの際に、海外のプリペイドSIMを挿して使用することも現状できず、不便な状態となっている。
いっぽう、日本でもSIMフリー版のiPhoneが販売されるようになってきた。
現行機種のiPhone 5sに関しても、キャリア版iPhoneの発売から数ヶ月遅れて、ひっそりとSIMフリー版iPhoneがAppleによって正式に発売された。
SIMフリー版iPhoneは、キャリアに依存しない端末のため、SIMを差し替えることで、どのキャリアのiPhoneとしても使用することができる。
そして今週発売となるiPhone 6 / 6 Plusにおいて、Appleは初めて各キャリアのSIMロックiPhoneと同時に、SIMフリー版のiPhone 6 / 6 Plusを発売することを発表し、予約受付を開始した。
今まで使っていたキャリアのSIMが使えない?
僕は先週SIMフリー版 iPhone 6 ゴールド 128GBの予約を完了した。9月19日に受け取り予定だ。
僕は現在SoftBankのSIMロック iPhone 5sを使っている。
そして、19日にSIMフリーiPhone 6を受取ったら、すぐにSoftBankのiPhone 5sに入っているSIMを差し替えて使い始めようと考えていた。
SIMフリーiPhoneを今回予約した人の多くは、従来使っていたiPhoneのSIMをそのまま差し替えて使うことを想定していたと想像する。
新規契約の方以外は、iPhoneかどうかは別として、何らかの別の端末からSIMフリーiPhoneに端末を変更し、従来のSIMを使おうと考えていたはずだ。
ところが、数日前から、SIMフリーiPhone 6に、従来のiPhone 5やiPhone 5sのキャリアのナノSIMが使用できない?という情報がネット上に飛び交うようになった。
しかも情報は錯綜していて、ある情報ソースでは「完全対応」のキャリアが別の情報ソースでは「まったく対応しない」となっているなど、混乱している。
僕が最初に読んだのはこちらの記事。
iPhone 6/6 Plus 発売に際しての各キャリアの料金プラン/回線品質比較およびSIMロックフリー端末対応状況 | iPod Style
この記事では、auはSIMフリー版iPhone 6/6 Plusに完全対応とある。
docomoは動作保証外だが対応。
そして、SoftBankに関しては、SIMの仕様が変更されるため、iPhone 5、5sのSIMをSIMフリー iPhone 6/6 Plusに差して使用することはできない、と回答されたと書いてある。
仮に使用できたとしても、パケット定額が適用されないなど、保証対象外となるとのこと。
さらに、現状のiPhone 5や5sのSIMを、機種変更することなくiPhone 6 / 6 Plus用のナノSIMに交換してもらうことすらできないとのこと。
つまり、SoftBankでiPhone 6 / 6 Plusを使いたいなら、SIMロックiPhoneに機種変更するか、もしくは新規契約するしかない。
この記事の概要は以上である。
僕はSIMフリー端末を購入してソフトパンクのSIMを刺そうと思っていたので、これはまさに最悪の状態だ。
SIMフリーiPhone 6を購入してもSoftBankのiPhoneとしては使用できないのであれば、完全対応を謳っているauに乗り換えるしかない。
そう思ったのである。
ところが、別の記事では、上の記事で「完全対応」を謳ったとされるauが「まったくもって操作できなくなる」と回答したとされている。
そしてSoftBankとdocomoは動作保証対象外との回答だと述べている。
【悲報】SIMフリー版iPhone 6に今のSIMを挿しても動作しないかも!各キャリアに問い合わせてみた結果… | iPhoneひとすじ! かみあぷ速報
どちらのソースも、キャリアに執筆者が直接問い合わせをして回答を得ているわけだが、ここまで正反対の回答が出てしまうと、これが「キャリアからの正式回答」とは考えにくくなってくる。
執筆者からの電話に対応したキャリアの担当者が、分かる範囲の情報でテキトーに答えてしまったのではないか?という気がしてしまう。
Appleからの回答では「使用できる!」
早々にSoftBankの契約を解除しようかと考えたが、情報が錯綜していて動きにくい。
そう考えていたときに、仲良しのなちこさんのブログに、Appleに問い合わせた結果の回答が載っていた。
【iPhone6】Softbank版iPhone5sのnanoUSIMについて再度Appleに質問! – *begejstring for DANMARK*
なちこさんの記事によると、Appleからは、iPhone 5sのSIMを差し替えればそのまま使えるのか?という質問に対して、明確に「使えます!」という回答が得られている。
また、Appleには現段階までに、各キャリアがSIMに何らかの制限を掛けるという情報は入ってきていないとのこと。
さらに、店舗受け取りの場合、各Appleストアにキャリア担当者が来ているので、問題が生じたらそこで対応してもらえるとのこと。
この情報は本当にありがたかった。
おかげで僕も大分気持ちが落ち着くことができた。
現段階で僕が思うこと
iPhoneというのは携帯電話端末である。
つまり、携帯電話として使えないなら、それはiPhoneではないのだ。
AppleがSIMフリー版を発売日に同時発売することに踏み切ったということは、当然各キャリアのSIMでの動作を事前に確認していると見るべきだろう。
SIMフリー版を販売しておいて、「キャリアのSIMが使えません」というのでは、あまりにも無責任だし、Appleの哲学にも反する売り方になるだろう。
また、各キャリアとしても、従来のiPhone 5、5sのSIMが使えず、しかも使えるSIMへの交換も拒否するとなると、他キャリアにユーザーがダダ漏れに流出する事態になるのは明らかだ。
他キャリアからの乗り換えユーザー確保に躍起になっているのに、ダダ漏れでユーザー流出をさせるようなことを、キャリアがするとは思えない。
というわけで、僕はMNPは思いとどまり、19日にはそのままSoftBankのSIMを差し替えるつもりでAppleストアに向かおうと思う。
もし噂のように、本当に従来のSIMが刺せない、というようなことが起こったなら、他キャリアへのMNPを検討することにしようと思う。
SIMフリーというのは、本来当たり前のあるべき姿なのだが、移行期ゆえの混乱が起きているのだろう。
楽観することはできないが、必要以上に悲観しても仕方がない。
淡々と19日を待とうと思う。
結果はまた報告します。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。