今日はiPhone 6 / 6 Plusの発売日だ。
昨年までは4年連続でAppleストア銀座に行列していた。
しかし、今年はAppleストアが初めてオンライン予約を受付けたので、並ばずに購入できることになった。
僕は個人的な思い入れとして、「アップル製品なんだからAppleストアで買いたい」というものがあるのだ。
あと、現実的な話として、キャリアのショップは店員さんの対応が今一つの場合もあるので、高い買い物を気持ち良くしたいという面もあった。
僕は1994年に初めてMacに触れ、95年にMacを自分で買って以来20年のMacファンだ。
Appleストア銀座には、「聖地」という思い入れもある。
そして、僕の人生を劇的に変えてくれたツールiPhoneは、アップル製品でも一番思い入れが強い製品の一つだ。
だからAppleストアで買いたい。
そう思い、毎年行列に並んできた。
ここ2年は徹夜で並び、へろへろになってのゲットだったが、今年は予約である。
9時の受け取り時刻を目指し、僕はAppleストア銀座に向かった。
ただ、この時点で僕は気になるニュースを目にしていた。
Appleストア銀座でiPhone 6 ゲット! しかし残念すぎる行列に気持ちはあがらず
午前9時ちょうどにAppleストア銀座に到着!
予約をしていない人たちの徹夜の行列があり、そのすぐ脇に、予約をしている人用の立て札があり、スタッフさんがいた。
氏名を告げると端末で確認が取れ、あっという間に店内へ。
去年までの徹夜の行列を考えると、これは夢のような世界だ(笑)。
しかし、同時に激しい違和感も襲ってくる。
予約なしの行列に並んでいる人たちは、大別して3つのタイプに分かれる。
一つは、中国人と思われる人たち。
僕が到着した時点では、最前列付近で会話している人たちは中国語しか聴こえない。
日本語で話している人はほとんど見かけない。
そしてもう一つの集団は、まったくAppleストアに似合わない、ホームレス風の人たちだ。
中国人と思われる人たちと、ホームレス風の人たちは、それぞれ集団になり固まって並んでいる。
そしてその間にときどき普通の日本人の人がいる、という感じなのだ。
去年までの行列とは明らかに違う異様な雰囲気。
警察官もたくさんいて、警備員もいかつい「ガチ」な人が多い。
そんな行列を尻目に、予約組はストア4階へと案内された。
ストア1階には金田さんやなちこさん。4階に上がるとAppleWalkerさんや野間さんなど、お馴染の皆さんの顔が見えてホッとする。
4階で5分くらい待っただろうか。
あっという間に自分の順番が来てiPhone 6をゲット!
僕が購入したのは、SIMフリー版 iPhone 6 128GB ゴールド!
キャリア端末ではないのでアクティベートも何もなし。箱とレシートを受取って終了。
希望者には、アクティベートの手伝いをしているようだったが、僕は自分でやろうとストアから出た。
ストアを出て、行列に知り合いがいないかと歩き始めたのだが、これが間違いだった。
明らかにAppleストアに並ぶ客層ではない人々が大挙して行列している。
もう9時過ぎなのに道のまん中に段ボールを敷いて寝ている人、その段ボールは歩道にそのまま捨てられ積み上がっている。
この写真はモザイクをかけました。
行列に誰が並ぼうとそれは自由なのだけれど、明らかに異質な人たちが固まって行列している。
僕が通りすぎている時にも、ストアの店員さんとの押し問答があったりして、雰囲気は非常に悪い。
直接聞いた話ではないが、ストアの店員さんが殴られる事態もあったとのこと。
行列の最後尾は、京橋の首都高の効果も、京橋の交差点も越えて遥かに伸び、京橋二丁目の交差点手前まで伸びていた。
こんなに長い行列は初めて見た。
でも、これだけ長い行列なのに、最初から最後まで、ブロガー仲間や開発者なんなど、知っている人は、誰一人として並んでいなかった。
「ここは僕がいる場所じゃないな」
僕はそう感じ、早々に銀座をあとにした。
なぜこうなったのか
今回行列が昨年までと完全に異質なものに変化してしまったのは、SIMフリー版の当日発売と中国でのiPhone 6の発売がなかったことが挙げられるようだ。
詳しくはこちらの記事をご覧いただきたい。
なぜ?銀座のアップルストア前にホームレス風の人が行列するのか?(神田 敏晶) – 個人 – Yahoo!ニュース
要は、行列に並んでいるのは、中国でも使えるSIMフリーiPhone を自分で買いに来ている中国人と、転売目的の中国人組織に雇われて並んでいるホームレス風の人が多い、ということだ。
昨年までの祝祭的雰囲気から、一気に殺伐とした雰囲気になってしまい、本当に残念だ。
まとめ
数年前までのiPhone 発売時の行列は、iPhoneが好きな人、iPhoneで仕事をしている人たちが集まり、ワイワイと発売を待つ、本当のお祭りだった。
徹夜は疲れるしキャリアのサーバが落ちたり大変だけど、仲間がたくさんいるし、一緒に新iPhoneの発売をお祝いする、暖かく親密な空気があった。
でも、今年の銀座の行列は、親密さも暖かさも、そしてApple愛もない、殺伐とした空間になっていた。
並んでいる人たちはAppleにもストアにも愛着がないから、行儀も悪い。
行列整理を担当しているストアの店員さんたちの顔もこわばっていて、すごく気の毒だった。
こういう、予約なしで誰でも並べる式の行列スタイルは、Appleは今年限りにした方がいい。
僕は強くそう思った。
「1年でこうも変わるのか」
僕はそう思いつつ、なんだかガッカリした気持ちで銀座をあとにした。
せっかく発売日当日にゲットしたiPhone 6が、ちょっと可哀想だった。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。