「ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く」という本を読んだのでご紹介しよう。
先日ひどい夏風邪をひいた。
「夏だからひどくならないだろう」と何の根拠もなく楽観視して何も対策を講じなかったら、あっという間に気管支炎になり、治るのに3週間以上掛かってしまった。
僕はカゼをひいても薬は飲まないのだが、今回ばかりは治りが遅く体調が改善しないので、本当に困った。
そんなとき、Facebookでお友達が何人か、「ビタミンCの大量摂取を試してみては?」と薦めてくれた。
「ビタミンCをたくさん飲んでも、余分な分はおしっことして排泄されてしまうので意味がない」という話を以前小耳に挟んだことがあった。
でも、ビタミンCについて僕はまったくの無知だった。
ビタミンCの大量摂取を薦めてくれた友人が、1冊の本を一緒に教えてくれた。
それが、生田哲さんという医学博士の方が書いた、「ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く」だ。
とにかくカゼを早く治したい一心で僕はこの本を読みつつ、さっそく近所の薬局でビタミンCの錠剤を買ってきて、大量摂取を始めてみた。
結果、しつこく全然治らなかったカゼが3日後には完治してビックリ。
もちろんプラシボ効果もあったと思うが、ビタミンCが持つ力を実感しつつ、この本を読み終えた。
カゼが治ったあとも、継続的にビタミンCを大量摂取しているが、その後体調はすこぶる良い。
なので、この本で紹介されている内容を皆さんにもシェアしようと思う。
ビタミンCの大量摂取については、賛否両論あるので、この記事は生田さんに基づいた紹介記事であることをご了承いただきたい。
では、さっそく紹介しよう。
ほとんどの動植物は体内でビタミンCを生成できるのに人間はできない
僕がビタミンCに興味を持つようになったのは、実はカゼをひく半月ほど前のことだ。
我が家に子猫がやってきて飼うようになったので、猫の飼育に関する本を読んだ。
その本の中に、「猫は肉食動物で野菜を食べないが、体内でビタミンCを作ることができるので心配いらない」と書かれていてビックリしたのだ。
「猫は身体の中でビタミンCを生成できる!?」それは猫だけのことだろうか?
興味を持っていたのだが、本書に正解が書かれていた。
猫だけではなく、地球上のほとんどすべての動植物は自分の体内でビタミンCを生成できる。
しかし、人間やモルモットなど、ごく一部の動物だけがビタミンCを作り出す機能を持たないのだ。
猫も犬も、ヤギも、そしてレタスやニンジンなどの植物も、自らビタミンCを生成することができる。
僕たちが食べる野菜や果物にビタミンCが含まれるのは、野菜や果物が自らビタミンCを生成しているからだ。
本書の著者生田医師は、人間からビタミンC生成能力が奪われたのは、進化の段階における突然変異ではないか、と推測している。
つまり、本来必要に応じて必要な分だけ生成できるビタミンCなのに、我ら人間は外部から摂取しないとならないということだ。
そして、動植物は病気になったり強いストレスを受けたときに、ビタミンCを通常時よりも遥かに大量に生成することが分かっている。
動植物は病気になるとビタミンCを大量に作ることができる。
でも人間はビタミンCを作る機能を失ってしまっている。
ならば、ビタミンCを外部から大量に摂取すれば、体内で作るのと同じ効果があるだろう。
それがビタミンCの大量摂取、いわゆる「メガドーズ」の基本的な考え方である。
ビタミンCを大量摂取すると活性酸素が駆逐される
僕たちの身体が「老化」していく最大の要因は、体内で生成される「活性酸素」のせいと言われている。
活性酸素は猛毒で、これが体内で生まれると、周囲の細胞をことごとく傷つけてしまう。
傷ついた身体は賢明に自分の細胞を修復しようとするが、その過程で大量のエネルギーを消費し、修復が追い付かなくなる。
修復が追い付かなくなると、身体全体が活性酸素により「酸化」してしまう。
酸化した身体からは電子が奪われ、細胞が破壊されてしまう。
破壊された細胞は、悪性化してがんを始めとしたさまざまな病気を生み出していくことになる。
ここで、なぜ動植物は病気になったりストレスを受けると、体内で大量のビタミンCを生成するのかについて考えてみよう。
かぜをひいたりストレスを受けたりすると、体内に大量の活性酸素が発生し、細胞を破壊し始める。
たとえばカゼをひいて喉が痛くなるのは、カゼのウィルスが喉にとりつき、そこで活性酸素が喉の細胞を破壊しているために起こる症状だ。
そのとき、ビタミンCは活性酸素に取り付き、活性酸素を「ただの酸素と水」に分解してしまう作用があるのだ。
ビタミンCが活性酸素を、酸素と水に分解する詳しい仕組みは本書を読んでいただきたいのだが、ビタミンCは自らが持つ電子を活性酸素に渡すことにより、活性酸素を体内から駆逐してしまうという、凄い力を持っているのだ。
そもそも人間が老化するのは、活性酸素が与えるダメージに対して、体が持つ栄養やエネルギーの補給が追い付かない状態が続くのが原因だ。
それに対して、ビタミンCを大量に摂取することで、活性酸素自体が身体から駆逐されてしまうのだから、身体の中のエネルギーや栄養素は、身体の修復や活性化に使われるようになる。
動植物が体調が悪くなったりストレスを受けるとビタミンCを大量に生成するのは、体内に発生している活性酸素をすべて水と酸素に変えて輩出するだけの量のビタミンCを作り出すためだったのだ。
人間にはビタミンCを生成する機能がないのだから、病気のときやストレスを受けたときなどは、ビタミンCを大量に補うことで、病気を治し、体調を劇的に良くする効果があるというわけだ。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。