あなたは日記を書く習慣を持っているだろうか?僕は、公開するブログとは別に、自分しか見ない非公開の「日記」をずっとつけている。
「早起き」や「ダイエット」などと並んで、「やりたいけどできない」ことの代表格が、「日記をつける」ではないだろうか。
僕自身、26歳のときに日記をつけるようになり、飛び飛びながら今までずっと続けてこれている。
日記をつけるコツは、「ハードルを上げすぎない」ことと、「つける時間を決める」こと、あとは「書く内容を決めてしまう」ことではないかと思っている他。
ささっと1分くらいで書ける内容して、朝の日次レビュー時につけるように時間を決め、エクセルの定型フォーマットに従って書き込むだけ。
これなら書くことが苦痛にならないので、簡単に続けていくことができる。
さて、なぜ多くの人が「日記をつけることを習慣にしたい」と願うのだろうか。
それは、恐らく多くの人が、日記が持つ「パワー」に気づいているからではないだろうか。
そう、日記をつけ続けることには、大きなパワーがある。
そのパワーの代表格が、「夢を叶える力」だろう。
日記を書き続けることで、あなたは自分自身を夢に向かって進ませるようになり、結果として、次々と夢を自分で叶えていくことができるようになる。
そんな日記の凄いパワーを、さらに加速させるための本が登場した。
コボリジュンコさんの、「あなたの夢を叶える100年日記」という本だ。
1年後の毎日が変わる! あなたの夢を叶える「100年日記」コボリジュンコ 大和出版 2015-04-16
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ただの日記でも凄いのに、これが「100年日記」となると、破壊力は100倍、いや1万倍だ。
あまりにも素晴らしいので僕もいままでのフォーマットから、100年日記スタイルにフォーマットを変更することに決めたくらいだ。
さっそく紹介しよう。
1年後の毎日が変わる!あなたの夢を叶える「100年日記」by コボリジュンコ — 「日記」の破壊力を1万倍にレバレッジする方法
100年日記とは何だ?
この本で扱っている「100年日記」とは、ひと言でいえば「連用日記」のことである。
連用日記というのは、何年分かの同じ日付のできごとを、同じページに書き加えていけるタイプの日記帳のこと。
本屋さんや文房具屋さんに行くと、「3年連用日記」や「10年連用日記」というな、製本された連用日記帳が売られている。
連用日記のメリットは、同じ日付、たとえば5月13日という日付で過去の自分の行動や感情を、串刺しで一覧することができる点。
3年連用日記なら、3年前の自分がどんなことをしていたのか、どこに行って何をしていたのかなどが一目瞭然になる。
そこに、体重や貯金の金額、ランニングした距離などの客観的データも加えると、自分の基礎データの移り変わりも客観的に見通すことができる。
ただ、市販の連用日記は長くても10年分であり、そして、かなり重くて扱いにくい。
さらに、僕のように日記は完全にデジタル化している、という人は紙の日記帳は使いたくない。
僕たちの人生は10年では終わらない。
人の人生が何年で終わるかは、誰にも分からないが、その人生の航路を一つの日記でまとめられたら素敵だと思わないだろうか。
それを叶えるのが、コボリさんが提案している「100年日記」なのだ。
一生分の日記をひとまとめにして管理していく。
それが、夢を叶える最高のツールになっていくのだ。
なぜ日記を書くと夢が叶うのか
日記というのは、前の日(その日)にあったことを書くものである。
自分に起こったこと、つまり「過去」のことを日記に書いていくと、どうして夢が叶うのか。
まだ日記を書いたことがない人は、疑問に感じるかもしれない。
そこに重大なポイントが隠されている。
日記を書くということは、いまの自分の立ち位置を明確にするということだ。
たとえば「本を出版したい」という夢を持っている人がいるとする。
その人は、まだ本が出せていないからこそ、「本を出したい」と願っているわけだ。
その場合、夢である「本を出版する」と、現状の自分に、どれぐらいの「ギャップ」があるのかを、明確にすると良い。
「本を出すまでに、自分がやらなければならないことはなんなのか」
「本を出すのに最短でどれぐらいの期間がかかるのか」
それらを明確にするためには、「自分はいまどこにいるのか」が分からなければ、距離を測ることはできない。
日記には、その日にあったこと、行った場所のほかに、その日の自分が想ったこと、考えたことも書いていく。
そこには、「なりたい自分」「行きたい場所」「やりたいこと」も書き込んでいける。
「今の自分」と「なりたい自分」「いま住んでいる場所」と「いつか住みたい場所」。
今の自分を書き続けることで、理想の自分が明確になる。
理想の自分が明確になることで、翌日の自分の行動が変わる。
変わった行動を記録することで、変わった自分の思考が明確になり、変わった自分が感じる「さらになりたい自分」に向かって翌日の行動が変わる。
これを繰り返していくことで、自分で自分の夢を叶え続ける状態が作り出せるのだ。
「マンスリーシート」と「ライフシート」の破壊力
コボリさんの「100年日記」には、「マンスリーシート」と「ライフシート」という2つのシートを使う。
紙のルーズリーフを使うアナログ派用と、エクセルシートを使うデジタル派用が用意されていて、エクセルシートは無料でダウンロードして使うことができる!
「マンスリーシート」というのは、要は普通に日記を書いていくシートで、デジタル版だと、エクセルのワークシートが1月から12月までの分、12シートに分かれている。
そして、それぞれのシートに、1日から月末までの行があり、列は年になっている。
たとえば5月13日の場合、エクセルの「5月」というワークシートの、「13日」の行に入力をすることになる。
今年から100年日記を始める場合、今年「2015年」という列を一番左に作り、2015年列の「13日」の行に今日の日記を書く。
来年の5月13日が来たら、2015年の列の右隣に、2016年の列ができて、そこに来年の今日の記録を書く。
連用にすることで、1年前、2年前と、過去の同じ季節の同じ時期に、体調はどうだったか、精神のコンディションはどうだったかなどを俯瞰的に見ることができる。
いっぽうの「ライフシート」は、1ヵ月分をまとめた「月記」である。
ライフシートは1枚のシートで管理していく。
行の欄に「1月」から「12月」までの月が入り、列は「2015年」から右にどんどん年を増やしていく。
月末になったら、一ヶ月分の「マンスリーシート」に自分が書き込んだことを見返して、1ヵ月の「まとめ」を簡単に書き込んでいくのだ。
一ヶ月単位でまとめることで、毎日の積み重ねだけでは気づかなかった、その一ヶ月の大きなできごとや心境の変化、成長のポイントなどが俯瞰できるようになる。
毎月月末にライフシートを書いていくと、年末には1年分の「月間まとめ」ができあがることになる。
1枚のシートで、自分の1年を簡単に振り返ることができるのだ。
そして翌年の同じ月には、前の年の自分の記録のすぐ横に、新しい「月間まとめ」を書くことになる。
1年間の変化を見返すことで、自分自身の成長や進化について、あらためて感じることができるだろう。
毎日の変化は小さすぎて気づけないこともあるが、月単位でまとめることで、その進化が大きく感じられることだろう。
理想を描く習慣をつけよう
本書では、100年日記の効果を最大限に発揮させるための、補助的なツールが数多く紹介されている。
2章では「夢・人生ピラミッド」という、自分自身の夢やビジョンを1枚のシートにまとめる方法が紹介されている。
他にも数多くのツールや方法が紹介されているのだが、僕がすごく気に入ったのが、「理想の1日」を書き出すこと。
僕らは誰しも毎日理想通りに生活できているわけではない。
早起きしたいと願いつつも夜更かしを繰り返し、定時にオフィスを出てスポーツクラブで運動してから帰ろうと思っているのに、つい毎晩残業してしまったりする。
理想の1日は、あたまの中になんとなくボンヤリあるものの、それがなかなかビジョンとして見えてこないものだ。
そこで、「これが自分の理想の1日だ」という生活を、サンプルとして書き出してみるのだ。
コボリさんの理想の1日は、朝4時起床から始まり、朝9時までには仕事を終えて、そのあとはフィットネスクラブへ行く、というように書かれている。
もちろんコボリさんだって、毎日必ず理想通りに生活できているわけではないだろう。
でも、理想の1日を書き出すことで、人は自然に理想の自分を目指して進んでいくものだ。
だから、100%理想どおりでなくても、「ほぼ理想通り」というレベルには、比較的簡単に到達してしまうものだ。
僕も自分なりの「理想の1日」を書き出してみようと思っている。
出来上がったらブログに公開しようと思っているので、お楽しみに(笑)。
「幸せの種リスト」を持てば行動が変わる!
自分の「やってみたい」「欲しいもの」「行ってみたいお店」「旅してみたい場所」「読みたい本」などを、リストにする。
僕たちは、自分の「やりたいこと」「欲しいもの」を、頭でぼんやりと考えていることが多い。
でも、「ぼんやり考えていること」は、いざ、というときには出てこないことが多い。
たとえば、友達とランチに行くことになって、丸の内で約束をすることになった。
そのときにとっさに、丸の内でランチ向けのお店がパッと出てくるだろうか。
「あー!確か前に見た雑誌で良さそうなお店があったんだけどな〜」ということになってしまうことが多いのではないだろうか。
そんなときに、「行きたいお店リスト」を作っておけば、その中から選ぶことができる。
新しく欲しいものが出てきたとき、他に欲しいものと一覧になっていれば、優先順位を決めて、冷静に買うものを決めることができる
僕たちの記憶力はあてにならないもので、いざ、というときに、つい「何となく」で決めてしまうことが多い。
「やってみたいことリスト」「欲しいものリスト」「行ってみたいお店リスト」などを作っておくことで、ちょっとした小さな「夢」を毎日叶えられる状態を作っていこう。
僕自身も、この本を読んで、使わなくなったタスク管理ツール「OmniFocus」に、「欲しいものリスト」「行ってみたいお店リスト」「やってみたいことリスト」「旅で行きたい場所リスト」を作った。
このリストが育つのも楽しいし、実行できて夢が叶うのも、また楽しい。
まとめ
僕は、拙著「クラウド版 デッドライン仕事術」の中で、60年計画からブレイクダウンしていく「計画とレビュー」について紹介している。
あの方法はとても気に入っているのだが、そこに「連用」という概念はなかった。
コボリさんのこの本を読んで、連用スタイルはとても良いと感じた。
僕のエクセルは、結構入力項目が多いので、どうやったら上手く連用形式にできるか、ちょっと考えたいと思っている。
ただ、エクセルなら、セルはどんどん増やしていけるので、視認性が失われない程度には項目数があってもいいのかな、とも思っている。
自分の日記が大きく進化しそうで、とても楽しみだ。
まだ日記をつけたことがないあなたも、100年日記を今日からぜひ始めてみて欲しい。
日記が持つ破壊力に、1年後、2年後のあなたは、きっと驚くことになるだろう。
日記を書けば夢が叶う。100年日記にすれば、夢実現に大きくレバレッジがかかる。
素晴らしい本だった。
コボリさん、素敵な本をありがとうございました!!
超オススメの一冊!!
本のチェックはこちらから!
1年後の毎日が変わる! あなたの夢を叶える「100年日記」
コボリジュンコ 大和出版 2015-04-16
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クラウド版 デッドライン仕事術
吉越 浩一郎,立花 岳志 東洋経済新報社 2014-11-28
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。