「あなたはそのままでいいんだよ」「君は存在しているだけで無限の価値があるんだよ」。
心をテーマにした本や記事で良く訊かれる言葉。
でも、僕はそれは、真実の半分しか説明していないと思う。
世界には、「あり方」と「やり方」という、二つの車輪がある。まさに両輪。
あり方というのは、人間の存在。この世界に生きているという事実の連続。
僕たちは、あり方においては、完全無敵で1ミリたりとも失われることはない。
だから、「そのままでいい」し、「存在しているだけで無限の価値が」ある。
間違いない。
でも、それはあくまでも、「あり方」から見たあなたの世界。
もう一つの車輪は、「やり方」。
「早起きしたい」「料理を上手になりたい」「ブログを毎日書きたい」「彼女が欲しい」などなど。
こういったチャレンジを全部止めてしまって、「そのままでいいよ」となったら、それは単に、幸せに平凡に、そのままな人として一生を終えることになる。
それが悪いわけではない。それはそれでいい。
でも、よりよい人生、もっと充実した日々、もっと楽しい暮らしが欲しいなら、「あり方 = Being」と「やり方 = Doing」の両輪がバランス良く回る必要がある。
「どんなにカッコ悪く失敗しても自分は絶対大丈夫」という「Being」で、「やりたいこと」や「なりたい自分」に積極果敢にチャレンジする。
Beingが整っていれば、どんな難しいチャレンジのときも、「私は大丈夫」と思えるし、失敗しても、「やり方を改善すればまたチャレンジできる」と思える。
多くの人は、失敗したときに、やり方が間違ったのに、「あり方」を責めてしまう。
「私にはそんなことをする資格はなかったんだ」「大それたことをしてしまった」「そもそも分不相応だったんだ」と。
やり方が間違ったなら、やり方を改善すればいい。あり方は完全無欠で損なわれることは絶対ないのだから。
BeingとDoingは両輪。
片方だけを鍛えるのではなく、両輪を鍛えるといいと思うよ。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。