銀座6丁目にある「しぇりークラブ」へ、シェリーとスペイン料理を楽しみに行って来ました。
シェリーはスペイン名産の酒精強化ワインで、スペイン語では「ヘレス」と言います。黴臭いような独特の風味が特徴ですが、日本ではそれほど有名ではありません。一般的に一番良く知られているのは「ティオ・ペペ」という銘柄でしょうが、実はスペインには数え切れないほどの銘柄のシェリーがあるのです。
以前からシェリーは好きで、見かけると買ったりもしていたのですが、銀座にシェリー専門のお店があると聞き、是非と思い訪れました。
場所は銀座6丁目、数寄屋橋交差点から徒歩3分程度、泰明小学校のすぐ向かいの路地を入ったところにあります。近所にはパリ風のカフェがあったりして良い雰囲気の一角です。落ち着いていていいなあ。
お店はドアが一階にあり、内階段を上って二階と三階が店舗です。二階はカウンターがあり、照明もちょっと暗めで「バー」っぽい空間です。僕らは三階に通されましたが、三階はテーブル席だけで、二階よりも照明も明るく、食事をするスペースという感じです。三階の内装は壁がちょっと洞穴っぽく作られています。いずれにしても相当年季が入ったお店です。あ、悪い意味ではありません。
食事のメニューはもちろんスペイン料理です。前菜、魚、肉、そしてパエリアという構成になっていました。僕らは前菜にスペインの生ハム、トルティージャ(スペイン風オムレツ)、野菜サラダ、マッシュルームのアヒージョ(アヒージョとは、ガーリックオイル煮のこと)と頼み、最後に「本日の魚料理」として、小鯛のグリルを注文しました。
そしてお酒はもちろんシェリーです。このお店には45種類ものシェリーがあり、全てのシェリーがグラス945円で統一されています。シェリーのリストはA3用紙になってテーブルに一人ずつおかれ(左上の写真がそのリストです)、その用紙には全てのシェリーの銘柄や特長が記載されており、我々はリストを見ながらオーダーをします。この用紙には氏名などを記載する欄があり、依頼するとお店が次回来店時までリストを保管しておいてくれるそうです。次回来店時には、前回頼んでいない銘柄を頼むとか、前回気に入ったものをもう一度などの使い方ができそうですね。嬉しいサービスです。
僕は欲張って4杯もシェリーを頼んでしまいました。最初は軽くスッキリしたものから、徐々にヘビーにしていきます。銘柄は一杯目から順に「イノセンテ」、「コキネロ」、「ナポレオン」、「サングレ・イ・トラバハデーロ」でした。特に3杯目の「ナポレオン」が気に入りました。深いコクと奥行きが何ともいえません。今度調べて買ってみようと思いました。
スペイン料理はあまり馴染みがなかったのですが、予想以上にどれも美味しかったです。ただオリーブオイルの使い方がハンパじゃなく、魚のグリルも油漬けみたいになっていたので、油に弱い方は頼む量を少なめにした方が良いかもしれません。特に気に入ったのはマッシュルームのアヒージョと、小鯛のグリルでした。塩加減が絶妙というか、使ってる塩が日本のものと違うのかもしれません。
客層はとても幅広く、若い男女が合コンしている脇には、50代のおばさま達が怪気炎を上げられたりしていて、なかなか賑やかです。接客はカジュアルですが、店員さんは皆さんとても詳しそうなので、色々相談しながら決めると楽しいと思います。
お題は二人で15,000円ちょっとでした。ちょっと高めですが、一杯945円のシェリーを4杯も飲んでは仕方がありません(^_^;)。銀座ですし、まあ妥当なところでしょう。
シェリーはもちろん、スペイン料理も素晴らしく、是非また訪れたいと感じさせるパワーがあるお店でした。
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しぇりークラブ (バー / 銀座、日比谷、有楽町)
★★★★☆ 4.5
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