あなたの温もり 思うこと  不明編



1997年6月4日(水)


Where the Streets have no Name / U2


ふと気づくと何時の間にか窓の外はまた雨、


湿気を帯びた冷たい空気が部屋に静かに流れ込んでくる、


水飛沫を上げながら通り過ぎる車の湿った音が、


開いた窓から断続的にこの部屋の中にまで届く。


あなたが何を思い行動しているのか、


何故他人を傷つけなければ自らの存在を見出せないのか、


何故自らの弱さを認めることができないのか、


僕には、


最近、


ちょっとわからなくなってきた。


あなたが今好き放題しているこの場は、


永遠のものではなく、


あなたの傍若無人な行動が、


あなたの存在を唯一肯定できるこの場の存在を、


なくしてしまう可能性があることを、


あなたは自覚していないのだろうか。


自分勝手な解釈がまかり通る「自由」は無尽蔵に与えられているものとでも、


誤解しているのだろうか。


何とも物悲しいような感じがする夜で、


ホントにまた一緒に飲みながら話しをすることなんて、


できるんだろうか、などと、


思ってしまう。






 

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