1978年制作、ジャンルでいうとサルサ。
サルサというと一般的にどことなく「キューバの方の音楽でしょ?」っていうイメージを持たれる方も多いようですが、実はサルサはキューバの隣の島であるプエルト・リコ(現在アメリカ自治領)とニューヨークが移民によってコネクションされたところから生まれたと言われています。
「ソノラ・ポンセーニャ」はプエルト・リコのポンセという街出身の50年の歴史を誇るサルサグループで、ピアニストのパポ・ルッカ(Papo Lucca)が全てのアレンジを担っています。
このアルバム「エクスプロランド」は、私がラテン音楽をかじり出した最初の頃に買って衝撃的感動を味わい、その後にわたって自分の中では変わらず名盤であり続けています。
プエルト・リコの音楽は、一般的にサルサやラテン音楽に対して思われているイメージ「熱い、元気、ノリノリ」みたいなところにもう一歩、湿り気と一抹の陰り(哀愁といってもいいかも)が混ざったようなところがあるように感じます。
行ったことはないですけど、音楽を聴く限りけっこう湿度の高い土地なんじゃないかなあ。きっとキューバの方が乾燥してそうだ(根拠なし)。
そしてそれが私が好きな理由でもあります。ソノラ・ポンセーニャの音楽はそのプエルト・リコならではの湿度と一抹の陰り、そしてパポ・ルッカの個性であろう冷静な知性と洒落っ気が素敵にブレンドしているのです。ピアニストとして、アレンジャーとして、その端整な音楽性に惚れ込んでしまいます。
一曲目のベース単独の音が出た瞬間から、うお〜 いい音!
そして最後のCanto al Amor の哀愁ある美しいトランペットアレンジに至るまで、パワフルでありながらスッキリとした音質で描かれる繊細、時に峻厳でさえあるプエルト・リコ絵巻。ジャケット画の意味はようわからんけど(このヒト達のジャケ画みんなそうね・笑)雰囲気よく表してると思います。これお気に入り一番。
ついでですからお気に入り2番は「New heights」1980年
3番は「Unchained Force」1980年
こちら2点はAMAZONに画像がないため、リンクしてません。独自でお探しを。
Sonora Ponceñaサイト(スペイン語)にディスコグラフィ等々載ってます。
ふむー。興味あります。
買ってみますね。
yatsufusaさん
誰にでも好まれるという種類ではないですが、ちょっとクセのあるものでも大丈夫ならおすすめですよ!