昨日は劇団ステージドアの歌稽古に立ち会ってきました。私は劇中全ての歌の作詞・作曲・編曲をしています。
5/9・10の本番まで大詰めのこの日、ヴォイス・トレーナーの石崎千穂先生がいらっしゃり、それぞれの歌を一通りチェックし、稽古をつけて下さいました。
毎年恒例のこのミュージカル、一昨年までは作者である私がどうにか歌稽古をこなしていたのですが、何せ歌唱については専門外なので限界がありました。
しかし去年から石崎さんが来て下さるようになって、役者の皆さんの歌のレベルも次第に上がってくるようになり、私もたいへん心強い限りです。
ヴォイス・トレーナーというと何となく発声の先生というイメージがありますが、石崎さんはそれ以上に、歌詞と曲の関係、その音楽がそうなっている意味、その表現の意図、そのために必要な歌い方、心の持ち方、等・・・全てをすばやく的確にとらえ、役者の皆さんに伝えて下さるのです。そこには、ご自身の人生経験や真摯な人間観などがおのずとにじみ出て、心を打たれるものがあります。
私がその曲にこめたかったこと、言いたかったことを全部汲み取って下さるのはもちろん、私も気づかなかったようなさらに奥の次元に言及されるのには「よくぞそこまで(T_T)」と感激。いや〜作者冥利といいましょうか。
あまりにも全て的確に言って下さるので、私はほとんど何も言わずに済んでしまい、最近の稽古ではすっかり静かな人になっているかも。
でもその分、私は作る側としてオケのバランスや修正ポイントのチェックに集中できるのでありがたいです。
これはきっと貴重なこと。そんな良きパートナーに恵まれたのは本当にありがたいことだなーと感じています。