チェオ・フェリシアーノ。本名はホセ・フェリシアーノ、しかし「ハートに火をつけて」のヒットで有名な盲目のギタリスト、ホセ・フェリシアーノとは別人。こちらはチェオと呼ばれるのが一般的なようです。
プエルト・リコ、そして奇しくも私の好きなソノーラ・ポンセーニャと同郷のポンセ出身。
本作は1972年。チェオの初期の傑作です。
バックのミュージシャンはニューヨーク・サルサ界の花形「ファニア・オールスターズ」の面々。
サルサというと通常、管楽器が派手に入っていたりすることが多いですが、このアルバムは管楽器一切ナシで、そのかわりヴィブラフォンや、サルサでは珍しくギターが入っていたりします。曲調もゆったりしたものが多く、涼しげで落ち着いた情感あふれる、いわば癒し系といったかんじ。
また、プエルト・リコの海風が薫るようなジャケ写真がなんかイイ。
海街育ちの私にとっては、この写真と音楽全体から溢れる「海っぽさ」に郷愁をくすぐられ、そして低く暖かい声で囁かれるスペイン語の響きに身を委ねて過ごす夜がいい(笑)。
そう、これは夜の音楽かもねー。
美味しいダークラムを舐めながら静かな夜を過ごすのに最高だと思います。
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