インドを舞台にしたアカデミー賞受賞の映画(公式サイト)。
ずっと見たいと思いつつ、先行してサントラをだけを聴きこんでいましたが、今日やっと見に行くことができました。
すでに色々なところで語られてると思うので多くは語りませんが、私は良かったと思います。
とにかく色々な面でイキがいい。映像、音楽、構成感と流れ、テンポ感、出演者・・・まるで、良質で新鮮な食材をバチッと勢いの良い気合いで料理したような鮮やかさ・・・というのが全体の印象。
ある意味、インドという土地ゆえの厳しさや痛ましさ、影の部分の苦さもあるのですが、それが過剰にならず、結局はポジティブで誠実な筋が一本通っているところが、後味の良いところ。
ハラハラドキドキ、ワクワクの持って行き方も秀逸で、ちゃんとエンターテインメントになっているところが、結局はいい。
そこが気に入らないという人もいるでしょうが、私はやっぱりそういう「王道」が好きだなあ。
スラムで野良犬のように生きる兄弟。悪ガキ時代からやがて成長して〜という時間軸。ヤクザ・裏社会。生きるための殺伐とした闘い。運命に翻弄される女性。やがて変貌していく街・・・・
ああ、なんかこの感じ覚えがあるなあ〜と思ったら、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、それから「鉄コン筋クリート」もそんな世界だった。
あれもそれぞれに良かったけれど、でも本作は、なんといっても「愛」がある。
終止貫かれるそのピュアな軸に救われる私でした。
ユニバーサル インターナショナル (2009-04-01)
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