2009年6月アーカイブ

 

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我が家では専ら「ラム買い付け」に重宝している酒屋さん 目白田中屋 にて、ふと目に止まりました。

おっされ〜なラベル!

ジュール・エ・ニュイ。デイ&ナイトですな。かっこい〜

お値段千円ちょっと。

フランス製のテーブルワインだけどどうなのかな〜・・・

でも、とにかくこのデザインがいいじゃありませんか。

買った!


例えば、知らないアーティストの知らないレコードなのにジャケットが気に入って買ってしまうことを「ジャケ買い」と言いますが、まさにジャケ買いのワイン。

 

お味の方も、このクラスにしては十分満足でした。

もともと私はワインのことはそんなにわからないですが、後からちょっと調べてみたら、「テーブルワインとしては高レベル」という評価があるそうな。

とにかく、テーブルに出ているだけでかわいくてお気に入りです。


【vdt0622】シャトー・ド・レサックジュール・エ・ニュイ・ルージュJour & Nuit Rouge

ワインオーソリティ・オンライン

Yellow Moon


The Neville Brothers
A&M (1990-10-25)

 

 

 

 

 

 

ネヴィルブラザーズ/イエロームーン。
ネヴィルブラザーズはその名のとおり、ネヴィルの4兄弟を中心にしてニューオーリンズで1977年から活動するグループ。
ジャンルを一言でまとめるのはあまり好きではないけれど、あえてわかりやすく言うとニューオーリンズファンク/ルーツミュージック、といったところ。


本作は1989年リリース。

このアルバムについて評価される時は必ずプロデューサーであるダニエル・ラノワの手腕と共に語られるようで、確かに、全体を統一する空気感がすばらしく、スタイリッシュな透明感とニューオーリンズの魔術的な闇と優しさが渾然一体となって、「ある世界」へ連れて行かれるかのようです。バンドの力とプロデューサーの力が最良の形に花開いた作なのでしょう。

 ニューオーリンズというのは面白いところで、北アメリカでありながらかつてフランス領であり、スペインからの移民も多く、いわゆるイギリス的なアメリカとは少し文化が違うのです。

なおかつ奴隷制によるアフリカの血ももちろん濃く、同じくフランス領であったハイチから、アフリカ源流の呪術的宗教・ヴードゥーが流れ込み、ヨーロッパとアフリカの混ざり合った独特のニューオーリンズ・ヴードゥーとも言われる土着文化が根付いていると言われています。

そのあたり、キューバなどカリブ海周辺の国々と似たような背景があり、事実、キューバの黒人音楽とニューオーリンズの伝統音楽の類似性を指摘する人もいたりします。

「ディキシーランド」や「ジャズ」だけではないニューオーリンズ。
それ以前に、その奥に、その底流に流れるもっと闇深いアフリカ的なもの・・・
そのようなまさに「ヴードゥー的」な夜を羽ばたいて渡っていく鳥のようなソプラノサックス・ソロによる「Healing Chant」は際立つ佳曲。
実際、グラミー賞ベスト・ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス部門を受賞した曲だそうです。

その他、タイトルであるイエロームーンなど、シンプルで覚えやすい歌ものも好感。あえてドラムを中心に置かずに多種のパーカッションでリズムを彩った事も、土着的をイメージさせる要因であるかもしれません。


アフロ・アメリカ文化の鮮やかな色彩とエネルギー、その憂いと優しさ、美しさを心地よく味わえる良い1枚です。


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