creationの最近のブログ記事

先月「笑って生きようぜ!の曲」と題して書きましたが、私にとって作曲は小舟であてもなく漁に出て行くような気分。お魚を獲ってこなきゃいけないんだけど、獲るべき魚がどこの海にいていつつかまるんだかさっぱりわからない、ってかんじです。

結局あの時出した舟はどうなったか、その後のお話です。


いや〜 今回の漁はなかなかハードでした。

あっちの海、こっちの海とさまよい、星も見えない真っ暗な海に漂って途方に暮れた夜も幾日・・・。遥かカリブ海の方まで行ってはみたものの、どうも違うようで。

「釣れたーっ これどうすか!」と市場に持って行ったら「それじゃなくて」と仲買さんに言われちゃったりとかもあって。

慣れない世界一周とかもしてきたけど、結局地元・相模湾沖でよかったみたい。回り回って最終的には、自分の一番得意分野でどうにか道が開けました。なんだ、そうだったのかー。

 

とはいえ今回苦労した漁なので、はっきり言って最終的にどのくらい私の曲が使われるのかとか、今のところよくわかりません。獲ってきたお魚がその後どういう料理になるかは私の知る範囲ではないのでねー。

でも、自分としては一番直球の曲を作ることができたし、自分のするべきことが何なのか、また少し見えた気がしたので、あとの結果はお任せ。これをふまえてもっと先の目標に向かって行けばいいのですから。

 

今月はまだまだ作らなければいけない曲がたくさん控えています。

先回書いたミュージカルの曲と別に、春のドラマの曲も目の前の課題なのです。

詳しいことはまたの機会にしますが、とにかく今作らなきゃなのは一言で言って「よっしゃぁーっ 笑って生きようぜ!」って感じのめちゃポジティブな曲。「生きる歓び」と言ってもいいでしょうかね。

どんなイメージなのかはすごく思い浮かぶ。

でも考えてみれば「笑って生きる」なんて生き方、私したことないしな〜。子供の頃は「笑わない子」とか言われてたくらいだし。

今だって笑うよりは考えてる方が多い。

「生きる歓び」なんかもそんなにリアリティないよな〜。

感じてます?「生きる歓び」。


こんな私にそんな曲ができるのだろうか?

という、途方もない感じ。いつもながら作曲前というのは果てしない大海原に小舟で出て行くような気分です。

でも、もう舟は出してしまいました。何が何でも大きなお魚を一本釣りしてこなければなりません。しかもなるだけ早く。

さあ、お魚はどこにいるのかな〜。


今年になってからミュージカルの曲を何曲も作っています。

毎年やっている劇団ステージドアのためのもの。

台本で指定の場所・指定の内容で歌詞と曲を作る。

毎年のことなのですが、今年は特に演出家の要求も色々と増え、また登場人物の状況もこみ入っているので、台本に書かれた言葉を超えていかに「それ以上」の内容と言葉をひねりだすか、に難儀しながらの道のりです。

今日も一時は「いったいこんなことが歌にできるのか!?」と投げたくなるような気分にもなりましたが、そんな中でごちゃごちゃやっているうちに、ある瞬間あるポイントを抜けたらパーっとできちゃいました。


できてみたら、ごめんなさい、できた時ぐらい言わせて下さい(笑)、すっげー曲。ドンズバリ「嗚呼、人生!!」ですよ。これはきます、きっと泣きます。

いや、舞い上がるのはほどほどにして。

それでもやはり、私がこれまで実感した事や人に学んだ事などをストレートに盛り込みながら、劇の深まりにも寄与できる気がして、自分では納得する1曲になりました。当初ブーブー言いながらだったのにね。

やっぱり苦労して汗かかないといかんのですかね。容易じゃないです。

さて、これを演出家や劇団の皆さんがどう受け取ってくださることでしょうか。きっとわかって下さる皆さんだ、と思いつつもちょっとドキドキです。

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