僕と同年代の方には、住宅ローンを返済中という方も多いだろう。
そしてこれからローンを組んで家や車を買おうとしている人も結構な数になると想像する。
住宅の購入は非常に大きな買い物になるため、ローンをどのように組んで、毎月幾ら返済するのか、金利は何パーセントなのか、ボーナス月にどのぐらい増額すべきかなど、事前に検討すべき事項が数多くある。
購入を検討している物件が複数あれば当然価格も違うしローンを組む銀行や金融機関によって条件は様々で、その都度全てを計算するのはとても骨が折れるものだ。
そんな厄介なローン返済額のシュミレーションをしてくれるというすっごいアプリがあるのだ。その名は”iLoan Calc“。いちいち電卓叩いたりエクセルに計算式入れまくっていたのがバカみたいという素晴らしい仕上がりっぷり。
では早速試してみよう。
iLoan Calcの機能
起動すると初期の条件入力画面が立ち上がるので、順番に諸条件を設定していく。それぞれの項目をタップすると設定画面が開く。質実剛健でソリッドなUIがとてもカッコいい。
金利設定画面もクールだ。入力ウィンドウ下のボタンから金利を入力する。
次は金利タイプを入力する。固定金利なのか段階式固定なのか変動金利なのかを選び、さらに返済期間を設定する。最長50年までの返済期間が設定可能となっている。
次はボーナス月などの増額設定。金額と年に何回増額するかを設定できる。さらに繰り上げ返済も入力。まずは繰り上げの仕方を設定する。毎月の返済額を減らすのか、それとも返済期間を短縮するのかを選ぶ。
繰り上げ返済は年ごとに個別の金額を設定可能だ。左が一年目、右が二年目。一年目は50万円、二年目は75万円を繰り上げ返済した場合という設定にしてみた。
設定を終えた繰り上げ返済は上記のように表示される。実際は3年だけで繰り上げ返済を終えることはないだろうから、4年目以降も淡々と入力していけば良い。
そして諸費用欄に必要となる費用を入力し、返済開始年とその時点の年齢を入力すれば準備OK。
じゃーん。こちらが入力した条件に基づいて算出された返済シュミレーションだ。5,000万円を金利3%で借りて30年で返済すると、金利だけで2,453万円になり、返済総額は7,453万円に上ることが一目で分かる。しかしすごい金利額だなヽ(`д´) ノ
試算結果表示の右上の「詳細」ボタンをタップすると何と毎月の返済明細がずらっと表示される。そして左上の「グラフ表示」ボタンからは元金と利息のバランスがグラフで見られるようになっている。
そして「比較」タブに移動すると、グラフ表示で視覚的に返済額を捉えることができる。上のグラフは繰り上げ返済の有無で表示しているが、複数のデータ同士を比較する機能もあるので、異なる銀行ローン別や別物件の比較なども簡単にグラフ化できる。すげー!
そして嬉しいオプション機能として、借り入れ可能額の資産機能がある。オプションタブから「借り入れ可能額の資産」ボタンをタップして機能に入る。
試算は月々の返済額からと年収からの二通りの条件から算出できる。諸条件を入力することで、幾らまで借りることができるかのシュミレーションがあっという間にできる。
iLoan Calcのここが好き!
- 細かく設定が出来てリアルにシュミレーションができる
- 複数の設定を保存して後から呼び出すことができる
- 保存した設定同士の比較ができる
- データをcsvでエクスポートできる
というわけで、とてもリアルに計算できるローン・シュミレーションがiPhoneで可能になった。住宅ローンほど大きな規模の買い物でなくても、例えばMacを36回ローンで買う場合と一括で支払う場合の総額の差を見ることで、どうやって購入するかを判断するなんて使い方も良いだろう。
責任ある大人のアプリ。派手じゃないが実は凄いヤツだ。
iLoan Calcのダウンロードはこちらから(350円)。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。