2019年10月の北海道への旅では、往復の飛行機をJALの国内線ファーストクラスにした。
JALの国内線の場合、エコノミー、クラスJ、そしてファーストクラスの3つの座席ランクがある。
ファーストクラスがある路線とない路線があるが、今回の羽田⇔新千歳便はファーストクラスがある路線。
昨年6月に初めてファーストクラスを利用して新千歳を往復して気に入り、その後今回で3回目のファーストクラス利用となる。
当たり前のことだがファーストクラスを利用すると料金は高くなるが、その分サービス内容もアップグレードされる。
それぞれのサービス内容が価格に見合うものかどうか、僕なりに検証したいと思う。
JAL 羽田 ⇔ 新千歳 ファーストクラス往復 かかった費用は?
飛行機の運賃は予約時期や混雑具合で上下するフローティングシステムが採用されている。
なので、あくまでも僕が予約をしたタイミングで、僕が予約した便がこの値段だった、ということで、一律ではない。
9月21日 ネット予約にて 株主割引チケット往復 54,620円(税込)
株主割引チケットというのは、JALの株主向けに料金を大幅に割引しているチケットのこと。
JALの場合は予約の段階で株主優待券が必要となる。
僕はJALの株主ではないのだが、金券ショップに行くと株主優待券を売っている。
僕は同じ9月21日に新橋の金券ショップで株主優待券を往復分2枚購入した。
株主優待券 10,900円(税込)
株主優待券も「定価」というものは存在せず、ショップによって、また残り有効期限によって価格が上がったり下がったりする。
ちなみに僕は地元鎌倉の金券ショップもチェックしたが、鎌倉の金券ショップでは12,000円だった。
推測だが、新橋の金券ショップの方が競争が激しく、安い価格を提示していたのだと思う。
というわけで、ファーストクラスの往復利用料金は以下の通り。
チケット 54,620円 + 株主優待券 10,900円 = 65,520円(税込)
片道 32,760円
東京から新千歳まで片道3万2,000円ということになる。
エコノミーの最安値は、僕が実際に予約した日のデータは残していないので、僕が予約したのと同じ、1ヶ月先の情報を見てみる。
同じように平日の行き帰りで検索すると、一番価格が安いエコノミーの「先得割引」チケットが、だいたい片道14,000〜16,000円くらい。
なので、非常にざっくりした比較になるが、ファーストクラスで札幌を往復すると、だいたいエコノミー先得チケットの2倍の料金がかかる、というイメージで良いだろう。
JAL国内線ファーストクラスのサービスとその価値
次にJAL国内線ファーストクラスの株主割引チケットで受けられるサービス、特典について、僕が感じるところを書いてみよう。
☆☆☆ とっても便利でありがたい
☆☆ まあまあ便利であると嬉しい
☆ あまり魅力を感じない。もしくは別のカタチがありがたい
そんな感じで分類してみた。
参考になれば幸い。
予約を何度でも変更できる ☆☆☆
JALのエコノミーの先得割引チケットやファーストクラスの特別割引チケットとは、一度予約すると便の変更はできない。
その分安いわけだが、旅の予定が変わることは良くあるので、困る場合も出てくる。
その点ファーストクラスの株主優待割引チケットは購入後も便の変更が自由にできる。
実際僕は北海道から30日に戻る予定だったのを1日伸ばして31日にして、チケットも変更した。
もちろん座席に空きがあることが前提だが、変更が自由にできるのは僕にとっては大きなメリットだ。
エコノミーの場合も通常チケットにすれば予約後の変更ができるが、それだと実はファーストクラスの料金とほとんど変わらなくなってしまう。
そういう意味では、予約を変更できるのは僕にとって大きなメリットだ。
専用チェックインカウンターと保安検査場あり ☆☆☆
ファーストクラス利用者は専用のチェックインカウンターと保安検査場を利用することができる。
人数が圧倒的に少ないので基本的にチェックインも保安検査場も待ち時間はゼロだ。
一般のチェックインカウンターと保安検査場は、ときとして長蛇の列になっていることがある。
待ち時間ゼロで進めるのは非常にありがたい。
ダイヤモンド プレミアラウンジが利用できる ☆☆☆
羽田空港、新千歳空港ともにダイヤモンド プレミアラウンジが利用できる。
ラウンジではビールやウィスキーなどのアルコール飲料も含む飲み物と、ごく簡単な軽食のサービスを無料で受けることができる。
窓際のカウンター席には電源も用意されており、Wi-Fiも無料で使えるので、パソコンやスマホを充電しながら利用できる。
国際線や海外のラウンジと比べるとごく簡素なラウンジだが、電源と電波の心配なく仕事ができるのはありがたい。
僕はエコノミーで飛んでいた時代は空港の待ち時間がイヤで、いつもギリギリに着くようにしていた。
それがファーストクラスを使うようになってからは早めに空港に行き、ラウンジで仕事をするスタイルにしてから、「搭乗に遅れるのではないか」という心配がなくなった。
それも精神的にリラックスできるので一つのメリットだと言えるだろう。
優先搭乗で最初に搭乗でき、最初に降りることができる ☆☆
ファーストクラスの人は、一部のエリート会員の人たちと並んで最優先に搭乗することができる。
最初に搭乗できることは別にありがたいとは思わない。
だって、全員が搭乗するまではどうせ出発しないのだから、早く乗っても待ち時間が長いだけ。
ただ、降りるときが最優先なのはありがたい。
僕は毎回荷物を預けているからメリットは限定的だけど、預け入れ荷物がない人はさっさと降りてさっさと空港から出ることができるだろう。
座席が広い ☆☆☆
ファーストクラスは座席が広く、前後幅も非常にゆったりしている。
僕は身長が190センチあるので、エコノミーだとかなり窮屈になる。
でもファーストクラスだと、脚を完全に伸ばし切っても前の席などにぶつかることはない。
横幅もゆったりしているので、狭いところに押し込まれているストレスはない。
羽田⇔新千歳の場合は飛行時間が短いが、それでもやはり全然疲れ方が違うと思う。
座席が広くゆったりしているのは、大きなメリットだと思う。
機内食が出る ☆
1時間半の飛行時間でも機内食が出る。
僕は機内食は食べないので、あまりメリットを感じていない。
国際線ならともかく、9時30分に出発して11時に到着する便で機内食が必要だろうか。
機内食は断ることがほとんどなので、せめて予約時にホテルみたいに「機内食あり」と「なし」を選べて、価格も変わるようにしてほしい。
そうすれば無駄に機内食を作って積み込まなくて良くなるから、無駄も省けるだろう。
アルコール飲料が無料 ☆☆
シャンパン、ワイン、ビール、ウィスキーなどのアルコール飲料が飲み放題で無料である。
ただ、提供される時間は飛行機が水平飛行している間だけだから、多分45分もないくらいだろう。
僕はシリアスな仕事をしていないときはシャンパンをいただくこともあるが、正直1時間半のフライトだし、なくても構わない。
まあ、タイミングが合えばありがたくいただくけど、それほど重要ではないかな、という感じ。
預け入れ荷物が最初に出てくる ☆☆☆
飛行機が目的地に着くと、預け入れ荷物を待つことになる。
僕は長旅が多く、今回もキャリーバッグは預け入れが必要なサイズだった。
ファーストクラスの利用者の荷物は、一番最初に出してくれる。
これは本当にありがたい。
今回僕の荷物は3番目に出てきたが、去年新千歳から羽田に帰ったときは、一番最初に出てきて感動した。
無駄な待ち時間が生じないのが何よりもありがたい。
まとめ
他にもキャビンアテンダントさんが乗客一人ひとりに自己紹介して挨拶してくれるとか、スーツの上着やコートを預かってくれる、無料のスリッパが用意されているなど、細かいサービスがいろいろある。
僕はまだ今回で3回目の利用だから、僕が気づいていない、知らない特典やサービスもあるだろう。
いずれにしても、旅の柔軟性が大きく向上し、快適さが増し、無駄な待ち時間がなくなるという部分においては、とても魅力を感じている。
機内食については、今回も見渡す限り僕以外の人は皆さん食べていたので、喜んでいる人も多いのかも。
というわけで、費用は余分にかかるわけだがかなり快適さがアップするのも間違いないところ。
アメリカやヨーロッパにファーストクラスで行こうと思ったら、とんでもない差額を払うことになるが、国内線の場合は2〜3万円の違いだ。
それで旅の最初と最後を快適かつ優雅に過ごせるのは、僕はアリだと思う。
毎回絶対ファーストクラス、とは思わないが、頑張って予算を組んでファーストに乗れるよう頑張りたいとは思う。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。