「ブログ更新」と「新規記事の公開」は同じ意味ではない
ブログに記事を書いて公開することを、「ブログを更新する」という言い方をすることが多いです。
そして多くの人は、「ブログを更新する」とは、新しい記事を公開することを意味すると思っているのではないでしょうか?
でも、「ブログを更新する」という言葉と「新規記事を公開する」は同じ意味ではありません。
ブログを更新するには、新規記事の公開以外にも含まれる行為があります。
皆さんのブログ全体を一つの入れ物として考えると分かりやすいかもしれません。
たとえばブログのデザインを変更するのも「更新」。
ブログのタイトルを新しくしても「更新」。
WordPressを使っている方はプログインのアップデートをするのも「更新」。
このように、ブログに何らかの手を加えることすべてを「更新」と捉えることが大切です。
今まで書いた記事の「アップデート」がとても大切
それら「更新作業」の中でも、新規記事公開と同じかそれ以上に大切なことがあります。
それは、今までに書いた記事のアップデート作業です。
人によっては「過去記事のリライト」という言い方をしている人もいます。
呼び方は「アップデート」でも「リライト」でもどちらでも良いと思います。
個人的には「過去記事」という言葉があまり好きではありません。
書き手にとっては「過去に書いた記事」ですが、読みにきてくれる読者の方は、アクセスしたときが初めての出会いである可能性が高いからです。
なので僕は「過去記事」という言葉は使わないようにしています。
でも呼び方は人それぞれ、自由で良いと思います。
すでにある記事のアップデートがなぜ新規記事の公開と同じくらい大切か。
それは、書いた記事は公開した瞬間からじわじわと古くなっていくからです。
書いた時点で記事は固定されますが現実はどんどん変化していき、結果として古い情報は「間違っている」「現状と合わない」という状況を生み出すことが多いのです。
典型的な変化として、飲食店のレビューを書いて記事を公開したあとに、その飲食店が移転した場合です。
記事に書いた住所や電話番号が移転前のもののままだと、読みに来てくれた読者に間違った情報を提供してしまうことになります。
なので、お店が移転したならば移転先に住所と電話番号などを変更する「更新作業」をすることが必要になります。
ブログを始めてからの期間が長くなればなるほど公開済みの記事数は多くなります。
そして公開してからの時間が長くなればなるほど状況が変化していく可能性も高くなります。
たとえば移転とまではいかなくても、店舗がリニューアルしてメニューが全面的に変わったとか。
訪問したときはやっていたランチ営業を取り止めてしまったなんてこともあるかもしれません。
どの記事を優先的にアップデートするべきか
すべての記事を常時最新状態に保つというのは、個人ブログの場合は不可能です。
僕の場合は以下の2つの基準で公開済みの記事のアップデートをするようにしています。
- 繰り返し利用するサービス、商品、お店などの記事
- アクセスが多くたくさんの人に読まれている記事
僕のブログはいま9,000記事弱ありますので、全記事を最新に保つことは不可能です。
前者はリピート買いしている商品に関する記事とか、複数回訪問している飲食店やホテルについて。
過去にも訪問したお店に行ったら、最新記事を書き足してアップデートするようにしています。
たとえばこちら、金沢の「乙女寿司」というお寿司屋さんの記事。
2020年2月に訪問することができたので、最新5回目の訪問記を一番上に書き足して、最新版にアップデートしました。
後者はたくさんの方が検索経由でアクセスしてくれる人気記事を最新状態に保つこと。
直近だとこちらの記事をアップデートしました。
公開してから1年ちょっとの記事ですが、人気記事に育ってきたので2020年現在の情報に内容をアップデート。
文章だけでなく、他の記事へのリンクを増やしたり購入している商品へのアフィリエイトリンクを最新にしたりという作業もしました。
アップデート時のコツ
これらのアップデート作業をするときに一つ気をつけていることがあります。
それは、記事を最新にしたら、記事の「公開日」を最新の日付にアップデートすることです。
WordPressの場合、内容をアップデートすると「更新」ボタンを押すことになります。
その状態だと公開日は最初に記事を公開した日のままで、更新日が変わることになります。
しかし、更新日が新しくなっても、ブログのトップページに最新記事としては出てこないのです。
公開日を最新の日付にすることによって、ブログのトップページにも表示されますし、Twitter連携している場合も自動ツイートなどが動きます。
Pingも飛んでくれるので、最新記事の公開と同じ扱いになります。
もし初回の公開日を記事内に残しておきたい場合は、記事の末尾などに「更新履歴」という項目を作り、初回公開日と最新版公開日を履歴として書いておくと良いでしょう。
記事を最新状態に保つのが大切な理由
記事を最新状態に保つことが大切な理由は、読者のためと同時にGoogleのため、そして自分のためでもあるのです。
公開してから時間がたっている記事に読者が訪れるということは、検索エンジン経由で読者が読んでくれている可能性が高いのです。
せっかく読みに来てくれたのに、公開日が5年前でその後更新されていない記事だと、読者は「これは古い情報だ」と思い、早々に離脱してしまうかもしれません。
また、記事内の別記事や商品ページへのリンクが切れてしまっていたり、ブログテーマを変更した結果レイアウトが崩れていたりするのも、読者が早々に離脱する要因になります。
Googleはさまざまな情報を収集しています。
検索経由で皆さんのブログにアクセスした読者がどれぐらい長く記事に滞在しているかもチェックしています。
また、その記事から先に2記事目、3記事目も読んでいるかについても見ているのです。
情報が古くなってリンク切れしたりデザインが崩れてたりして読者が早々に離脱することが続くとどうなるか。
Googleは、「このページは読者が離脱するのが早い = あまり役に立っていない記事だ」と判断し、検索順位を下げていきます。
また、記事が公開されてからどれぐらい古くなっているかもGoogleは判断しています。
記事が公開時のままずっと更新されていないだけで、Googleの検索順位はジワジワと落ちていきます。
またGoogleを利用するユーザーも古い情報は除いて検索したい、という人も多い。
検索のオプション設定に「更新から1ヶ月以内」「1年以内」などが選べるので、もともと古い記事は除外して検索している人には、皆さんの記事は表示すらされないのです。
不動の人気記事はアップデートされ続けている記事
僕自身ブログをスタートしてもう11年以上たっています。
年々人気記事は変わっていきますが、不動の人気記事は定期的にアップデートしている記事ばかりです。
記事の内容が最新に保たれ、デザインやリンクも正しく機能して、そして何より大切なのは読者の役に立つこと。
この条件が保たれている限り、ブログ記事はGoogleからも読者からも必要とされ、アクセスは減るどころか増えていきます。
ある程度の期間ブログを運営している多くの人は、Googleアナリティクスの設定をされていると思います。
まずは直近30日間の人気記事をチェックしてみてください。
そして、人気ナンバー1の記事を開き、公開日、そして記事の内容、さらにはリンクやデザインなどが最新に保たれているか確認しましょう。
もし古くなっている箇所があったなら、最新にアップデートして「公開日」を最新にしてあげましょう。
それによってそのブログ記事は、最新の記事へと「再誕生」するのです。
僕はいま、原則毎日、最低1記事は公開済みの記事のアップデートをするようにしています。
複数回利用したサービスなどの最新版を加える作業と、人気記事ランク上位記事を最新にする作業です。
たくさんの方に読まれる記事から順に最新にしていくことで、確実にブログ全体の構造が強くなり、人気記事へのアクセスも増え、全体のPVも上がっています。
これからも新規記事の公開と同じ重要度、優先順位で、公開済み記事の最新版へのアップデート作業を続けていこうと思います。
新規記事の公開にばかり意識がいっている方も多いと思います(以前の僕もそうでしたた)。
今までに公開した記事は皆さんのブログのかけがえのない「資産」です。
資産を有効に活用し続けるためには、「記事を古いまま放置しないこと」が何より大切なのです。
立花岳志公式メルマガ「プロブロガー・総合情報発信者への道」登録はこちらからどうぞ!
この記事は立花岳志公式メルマガ「プロブロガー・総合情報発信者への道」のバックナンバーに手を加えたものです。
メルマガは毎週1回配信です。
最新版を読みたい方はぜひこちらから読者登録をお願いします!
僕の書籍「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」に詳しく書いてます!!
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。