いま世界中の多くの人が今までのライフスタイル、ワークスタイルを大きく変えざるを得ない大転換期に指し掛かっています。
日本も全都道府県に緊急事態宣言が拡大され、国中の人が自粛を要請される中で暮らすことになっています。
通勤を減らすよう要請が出ていることもあり、多くの企業が在宅勤務、テレワークの実施を推進させています。
今まで出勤してオフィスで働いていた人達にとっては、働き方の大転換であるとともに、暮らし方、遊び方の大転換でもあるわけです。
そして、それにともなってお金の使い方も大きく変わっていくと思います。
それら大きな変化を、「ストレスだ」「辛い」「しんどい」「苦しい」と感じる人もいます。
いっぽうで、それらの変化を「進化だ」「楽しみ」「ワクワクする」「もっと良くしよう」と捉えている人もいます。
Facebookのタイムラインを眺めていても、生活や働き方の変化を楽しめている人とそうでない人に大別されていることを感じます。
もちろん一人ひとりの環境の違い、置かれている状況の違いが大きくあります。
「無理やり楽しめ」と言うつもりは毛頭ありません。
しかし、置かれている状況、事実が一つだとしても、それをどう解釈するかによって心持ちが大きく変わります。
そして、良い精神状態に自らを置くことは、これからのコロナ時代の生き方に必須のスキルになります。
「自分のメンタルは自分で守る」
このことは、これからの時代のリテラシーの一つになっていくと思います。
そして、自分のメンタルを良い状態に保つためには、「何でも楽しむ力」を育むことが大切です。
そして、何でも楽しむ力を育むのに、いまのような激動の時期というのは、絶好のチャンスなのです。
皆さんが同じようにできるかどうかは別として、今回は僕が引き篭もりの日々をどんな風に楽しんでいるかをご紹介したいと思います。
1. セミナー・講座が開催できないことを楽しむ
僕は去年の夏までは、一ヶ月の半分程度の日数セミナーや講座を開催していました。
僕は自分のビジネスの収入源を分散させリスク回避する形を取ってきましたが、セミナーと講座は収入源の柱の一つでした。
なのでセミナーや講座が現状まったく開催できない状況は本来危機的なものなのです。
でも僕はその状況のデメリットとともに、メリットを考え行動することにより、今の状況を楽しんでいます。
セミナー・講座を開催しないメリットとは何か?
まず、家にずっといることができるので、執筆に集中することができます。
おかげでブログの更新数は大きく増え、それにともないページビューもアップしています。
そしてページビューが上がるのに伴い広告収入もアップ。
セミナーや講座からの売上を補うには至りませんが、良い傾向です。
僕はブログからの直接収益を最大化することよりも、ページビューがアップすることでネット上における影響力を最大化したいと思っています。
そのためには、この自粛期間に記事を大量生産してページビューを上げ、ネットでの存在感をアップさせることは、僕にとって大きなメリットになります。
そして今までバタバタしていて手が出せなかった公開済み記事の最新状態へのアップデートも勢い良く出来るようになりました。
これは僕のブログに大きなエネルギーを与えています。
いま、コロナ騒動のせいで旅行記やグルメ記事などはほとんど読まれない状態です。
にもかかわらず全体のページビューも収益もアップできているのは、大きな成果だと思っています。
まだ今すぐ自粛が解除されるわけではないので、さらにガンガン執筆していきます。
2. 自由に旅ができないことを楽しむ
コロナまでの僕は毎月最低でも4〜5泊は旅先に泊まる生活をしていました。
東京での立花B塾マスタリーと金沢で開催していたB塾のための出張が中心です。
それ以外に再独立後も10月は北海道に6泊、12月は金沢からそのまま京都、神戸、大阪と巡りました。
1月も東京、伊勢神宮、名古屋と旅したり、金沢に2回も行ったりと、毎月必ず旅をしていました。
最後に旅をしたのが2月の金沢で、もう丸2ヶ月旅をしていません。
それどころか5月も6月も旅の予定は皆無です。
最初は旅ができないことがすごくストレスでした。
でも、しばらくしたら、旅をしない状態に慣れてきて、そして気付きました。
「旅をしないと、なんてお金を使わないんだ」ということに。
新幹線や飛行機代、ホテル代はもちろん、旅の間はずっと外食で美味しいものを食べます。
旅にすごくお金を使っていたことに気付いたんです。
1に書いたとおり、売上が減っていますが、旅をまったくしないと出ていくお金が激減するので、コストがスリム化できました。
そしてあわせて、「本当にあそこまですごい勢いで移動していないといけなかったのかな?」と考える時間をもらえています。
ブロガーとしても、過去には忙しすぎて旅をしても旅行記が書き切れないことがしばしば。
過去数年分の旅行記は、ずっと引き篭もっていても書き切れないくらいのストックがあります。
「旅をしないと生きていけない」というのは思い込みだったことに気付けました。
これは大きな収穫です。
もちろん自粛がなくなったらまた旅はすると思います。
でも今までみたいな頻度ではしないだろうとも思っていて、これも大きな変化だと思い、楽しんでいます。
3. 美味しいお店に通えないことを楽しむ
旅と並んでできなくなっていることといえば、美味しいお店での食事ができないことです。
コロナ以前は毎週東京に出掛けて好きなお店で食事をするのが楽しみでした。
でもいまは都心部のほとんどのお店は休業しています。
それに県をまたいでの移動はなるべく避けたい。
麻布の歯医者さんも、治療を2週間に一度のペースに落としていて、その時だけ東京に行っています。
鎌倉駅周辺の飲食店も多くは休業しているので、外食の機会は激減しました。
でもこれも、僕にとってプラスに働いています。
一つは旅と同じでコストが激減したこと。
都心部の高級店での食事が皆無になると、本当にお金が減りません。
さらに東京に行く機会が減ると、交通費もかなり減ります。
都内の移動も含めると交通費だけで1回4,000円かかっていたのが、ほとんどなくなる。
いっぽうで、自炊をする機会が増えているので、僕のブログにとってはメリットもあります。
グルメ記事のアクセスが減っている代わりに、料理レシピの記事へのアクセスが爆増中。
新しくレシピを開発して記事にするのも楽しいし、目新しい料理を作ってみるのも面白い。
キッチンに立っている時間が増え、写真の撮り方を工夫したりするのも楽しい。
まだ実現できていないですが、料理の動画をYouTubeで公開して欲しいというリクエストももらっています。
ただの美味しい料理ではなく、僕が紹介していきたいのは「ボディメイクに効く」料理です。
すでに「糖質オフのしょうが焼き」の記事や、「疲労回復成分たっぷりの 鶏胸肉スープ」などの記事が人気になっています。
これからもどんどん記事を書いていきたいと思います。
4. スポーツクラブに行けないことを楽しむ
いまはスポーツクラブは「三密」の象徴と言われ、行くことができません。
でも僕は3月中旬から自宅での筋トレを本格的に強化し始めました。
デュアルライフ時代に買って、引っ越し後しまい込んでいたベンチと可変ダンベルを出してきました。
そして以前パーソナルトレーニング時代にコーチが教えてくれたやり方で日々トレーニングしています。
まだ再開して一ヶ月ですが、20%前後に増えていた体脂肪率が17%前後まで落ちてきました。
ランニングも毎月200kmペースでしていますし、上に書いたとおり自炊中心の生活で、お酒の量も減っているのが効果を発揮していると思います。
パーソナルトレーニングは週に1回のペースで行っても月に数万円かかります。
いまは自宅で毎日部位を変えて2種目やっていて、費用はゼロです。
これも嬉しい変化ですね。
自粛が終わるまでにさらに体脂肪率を落として、できたら腹筋を割ってみたいですね。
5. 夜遅くまで遊べないことを楽しむ
東京に住んでいたときも、デュアルライフになってからも、そして再独立してからも、僕の一番の弱みは「夜遊び」でした。
夜遊びといっても普通の人と比べたら全然早いのでしょうが、普段22時前に寝ている僕が会食のときには0時過ぎまで起きて、そして深酒をしてしまうことが多かった。
深酒と夜更かしが重なると、睡眠の質が一気に下がります。
アルコールがたくさん入った状態で眠るとレム睡眠が阻害され、早朝覚醒の原因となります。
要は夜遅くに眠るのに、早朝に目が覚めてしまうわけで、睡眠の質が劇的に悪くなってしまうのです。
その状態で目覚めると、覚醒度が低く集中力が上がらず、しかも機嫌も悪い一日を過ごすことになりました。
去年の夏までは、一ヶ月の半分くらいが会食でした。
つまり、そういう日が週に2〜3回はある状態が続いていたわけです。
再独立で鎌倉に定住したあとは、頻度は減ったものの、今度は会食後に鎌倉まで帰るため、帰宅が深夜1時とかになってしまうようになりました。
1時に帰宅してそれからお風呂に入ったりすると、眠るのが2時。
そして翌朝6時前くらいには目覚めてしまうので、翌日の調子は最悪でした。
でも、コロナのおかげで夜の会食はほぼゼロになりました。
なんてったって、飲食店は開いているところがほとんどない。
そして開いていても20時で閉まってしまいます。
おかげでお酒の量も減り、夜更かしもなくなりました。
睡眠もしっかりとれて毎朝スッキリ目覚めて体調も良い。
そして外食のカロリー過多も防げるので、体重・体脂肪も上に書いたとおりジワジワ減って、シャープになっています。
集中力が高く機嫌も良いので、一日生産性MAXで執筆ができて最高です。
そして筋トレのこともブログネタ、ランニングのこともブログネタになりますから、一石二鳥どころじゃないですね。
6. 友達に会えないことを楽しむ
僕は鎌倉の海街に一人暮らしです。
もともと鎌倉に友達はほとんどおらず、いてもこの状況ではなかなか会いづらい。
で、世間ではZoom飲みがすごく流行っていますが、僕はイマイチまだ関心がない。
では何に関心があるかというと、「一人の時間」に関心があるのです。
僕はもともと孤独がすごく怖かったんです。
27歳まで実家で家族と一緒に暮らし、家を出てすぐ最初の妻となる女性との同居がスタート。
その後も離婚・再婚がありましたが、切れ目なく人生50年必ず誰かと一緒に暮らしてきました。
それが、50歳の夏に人生始めての一人暮らしがスタートしたわけです。
それまで「どんなに寂しく苦しく辛いだろう」と怯えていた一人暮らしが、実際やってみたら全然辛くない。
むしろじっくり物事を考える時間があり、すべて自分のペースで進めることができて最高じゃないかと。
料理も好きなので、自分が好きなもの、食べたいものを食べたいだけ、好きな時間に作って食べられる。
生活のリズムも自分で100%コントロールできる。
最高じゃないかと感動したわけです。
なので、このコロナの時期も、無理に寂しがって人とたくさんZoomでつながろう、という気持ちは今のところあまりないんです。
それよりは一人でいろいろ考えたり想いに耽ったり、読書したりしつつ一人で飲んでいるのが今は楽しい。
もちろんまったく誰とも会わない方が楽しいなんて思ったりはしません。
でも、リアルに人と会う代わりに毎晩Zoomで宴会をしたいとは思わないんですね。
まとめ
ざっと思い付くまま書きましたけど、他にもまだ変化はあるかもしれません。
いずれにしても、僕はこの鎌倉の海街の自分の部屋をコックピットのようにして、毎日執筆しまくって暮らしています。
そして合間にがっつり筋トレとランニング、それにストレッチをして身体を整え、美味しくて身体に良い食事を作って食べます。
たっぷり運動して身体を使い切っているので夜はすぐに眠くなります。
しっかりお風呂で温まって、21時過ぎにはベッドに入り、寝てしまう。
入ってくるお金も大きく減っているけれど、無駄な支出も削ぎ落とされ、とてもシンプルに暮らしています。
あれ?これって、ある意味理想の生活なんじゃないか?
最近そう思ったりもします。
状況・事実は一つですが、それをどう解釈し、その状況を最大限に活かすための行動は何かを考えて行動する。
それが何よりも大切なのではないかと思っています。
コロナはいずれ収束するでしょうが、世界中の人々のライフスタイルは絶対に元には戻らないでしょう。
企業はテレワーク中心に移行してオフィスを縮小して郊外に移転させ、都心の一極集中はなくなっていくでしょう。
出張の機会も激減して、世界中を移動するトレンドは終わっていくでしょう。
豪華で華美な生活よりも、シンプルで健康的、そして持続的に成長可能な暮らし方に、強制的に僕らはシフトさせられるのだと思います。
それってもしかすると、地球からのものすごく大きなギフトなのかもしれません。
変化に乗る人と、変化に逆らって苦しむ人に、大きく分かれていくんだと僕は思っています。
そして僕はもちろん、変化に乗ろうと思っていますよ。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。