自己実現・自己啓発書評

神さまとのおしゃべり

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さとうみつろうさん著、「神さまとのおしゃべり」という本を読んだのでご紹介。

この本を読むのは3回目。

毎回読むたびに思考の枠が外れてすごく視野が広がる。

毎回得るものが非常に多い名著だが、気合いが空回りしてなかなか書評が書けなかった。

「すごい本だからしっかりした書評を書かないと」とプレッシャーになってしまっていたのだ。

そんなことを言っていると何も書けなくなってしまうので、今回は肩の力を抜いて書くことにした。

いずれにしても凄い本であることは間違いない。

さっそく紹介しよう。

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この世はすべてあなたの望み通り

本書「神さまとのおしゃべり」の一番のテーマは何かと尋ねられたら、僕はこれだと答える。

「この世はすべてあなたの望み通り」

僕たち人間は、常にいろんなことを願い、いろんなことを我慢して、いろんなことを出来ないと思って生きている。

だがそれは実は間違いだ。

僕たちが願ったことはすべて叶っている。

この世はすべてあなたの望み通りなのだ。

そんなことをいうと、多くの人は「そんなことない!私の望みは一つも叶っていない」と言うだろう。

でもそれは、あなたの解釈の問題だけなのだ。

本書では、主人公の「みつろう」が「会社に行きたくない」という願いが叶っていないと不満を漏らす。

それに対して神さまは「イヤならいかなきゃいいじゃないか」と切り替えす。

みつろうは会社に行かなかったら給料がもらえないでしょ?と返す。

以下、「給料もらわなきゃいいじゃないか」「給料もらえなかったら、ごはんが食べれないでしょ」「ごはん食べなきゃいいじゃないか」「ごはん食べなかったら死んじゃうの!」「死ねばいいじゃないか」というやり取りが続く。

そこで神さまは、「死にたくないのか?それがお前の望みなんじゃな?叶っておるじゃないか。お前は今、生きておる」と告げる。

生きるためにごはんを食べるという望み、食べるために給料をもらうという望み、給料をもらうために会社に就職するという望み、すべて叶っている。

生きて食べていくために「会社に行って働きたい」と望みつつ、「会社に行きたくない」という愚痴を同時にこぼす。

このような矛盾した解釈を人間は山のようにしている。

神さまはこういう。

「その人の現実に望んでいないことはなに1つとして起こらない。この世は全て、その人の望み通りじゃ」

ただ、ほとんどの人が自分の望みがすべて叶っていると気付けないのは、以下の3つの理由によるという。

    1. 願いが叶うころに、本人が願ったことを忘れていたり、
    2. 願いが複雑で、叶ったこと自体に本人が気づけていなかったり、
    3. 間違えた願い方をしたせいで、変な形で叶ってしまったり

だからこそ、我々人間は、起こった現実の方が正しくて、どう解釈したらそれが「自分の望みを叶える」形に変換されるのかを学ぶ必要がある。

それこそが、この本における神さまからの学びである。

「幸せになりたい」と願うと「幸せになりたい自分」が実現してしまう

「幸せになりたい」「お金持ちになりたい」「不労所得で食べられるようになりたい」などなど。

世の中の多くの人、「こうなれたらいいのに」「こうなりたい」と願って生きている。

だとすると、「すべてがあなたの望み通り」という話しとは食い違ってしまうのではと思うだろう。

しかし、これこそが固定観念の恐ろしいところである。

人が「幸せになりたい」と願うとき、本人は幸せだと思っているだろうか。

「今は幸せではない」と思っているからこそ、「幸せになりたい」と願うのではないだろうか。

「今は幸せではない」というのが自分自身の定義であり、世界観である。

信じたことが実現する世界において、「今の自分は幸せではない」と信じているので、その世界が実現してしまう。

また、「幸せになりたい」という願いは、「幸せになりたい自分」を現実化してしまうことになる。

だから、「いつかパリに行きたいな」と思っている人は、「いつかパリに行きたいと思いながら生きる」日々が実現しているのだ。

幸せになりたい、金持ちになりたいという願い方はいますぐ止めよう。

信じている世界が実現するのだから、「いまの私は幸せだ」「いまの自分は豊かだ」と信じることで、現実化する世界も替わり始めるのだ。

「ない」ではなくて「ある」を探す

コップに水が半分入っている。

そのコップを見て、「半分も水がある」と感じる人もいる。

いっぽうで「半分しか水がない」と捉える人もいる。

さまざまなできごとに対して「ない」と解釈をすると、「ない世界」を現実化させ続ける人生になってしまう。

お金がない、幸せがない、健康がない、すべてが「ない」からこそ「ある」世界を求めてしまう。

でも信じている世界は「ない」の世界なので、現実に訪れるのは「ない」世界ばかりになってしまうだろう。

いっぽう、すべてを「ある」と捉えている人は、常に「ある」世界を生きることになる。

だから、日々の様々なできごとの解釈から「ない」を追放し、「ある」を見つけ出すゲームと捉えて再解釈をしていこう。

神さまは言う。

「幸せな人がいるわけじゃない。「幸せだ」と思った人がいるだけなんじゃ」

「金持ちな人がいるわけじゃない。「金持ちだ」と思った人がいるだけじゃから」

自分の世界に足りていないものに注目して欠乏の世界に生きるのを止め、すべてを「ある」に置き換えて、「ある」の世界を生きる人になろう。

まとめ

全500ページを越える壮大な本である。

人間が持ち、持ち続けている固定観念をぶっ壊してくれる素晴らしい本だ。

何度読み返してすっかり分かった気になっても、我々はついまた元に戻り、「ない」を探したり「幸せになりたい」と願ったりしてしまう。

だからこそ、この本は少なくとも一年に1回くらいのペースで読み返し、自分を「ある」「満ちている」の世界に連れ戻すキッカケにしている。

今回の再読でも、自分がついついまた「なりたい」「欲しい」と願っていることに気付かされ、慌てて軌道修正することになった。

僕はいまめちゃくちゃ幸せで豊かで日々満たされて生きている。

幸せであり続けることは簡単で、毎日生きればさらに幸せが増幅し溢れてくる。

僕の生きる世界は完全に満たさ続けるから、皆にその幸せを分け与え、全員でハッピーを共有して生きていこうと思う。

さとうみつろう著、「神さまとのおしゃべり」、超オススメです。

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