生き方・ライフスタイル書評

覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰

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覚悟の磨き方  超訳 吉田松陰」という本を読んだのでご紹介します。

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こんにちは。ビジネス書作家・ブロガー・心理カウンセラーの立花岳志です。

当ブログでは、皆さんが人生をより自由に、より美しく、より楽しく生きるための情報やメッセージをシェアしています。

学び進化することも、より楽しい人生の構成要素の一つと僕は考えています。

学ぶために読書をし、読んだ本を紹介することも、このブログのメインコンテンツの一つ。

「覚悟」というキーワードで書かれた本を読みたいと思いAmazonで検索し、この本を見つけて購入しました。

吉田松陰の残した言葉を、池田貴将さんが現代語に「超訳」し、本にまとめたものです。

36万部突破のベストセラーになっているとのこと。

さっそくご紹介しましょう。

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そもそも吉田松陰という人物をほとんど知らなかった

幕末から明治維新にかけての時期について、僕はあまり詳しくない。

日本史の授業で一通り勉強した以外には、深く特定の人物について学んだり読み込んだりしたことはなかった。

吉田松陰についても、「松下村塾」の人であり、投獄され若くして獄死し、明治維新で活躍はできなかった人物、くらいしか知識がなかった。

この本は伝記ではなく、吉田松陰の言葉を集めたものだが、一通りの経歴の説明書きがあった。

優れた戦略家であるとともに熱血漢であり、また突飛な行動を取り前後を考えない側面もある人物だった。

アメリカの黒船に乗り込んで密航で捕まったり、老中・間部詮勝の暗殺計画を取り調べ役人に自ら暴露してしまったり。

結局その暗殺計画の暴露が命取りになり、「安政の大獄」で投獄された吉田松陰は30歳の若さで処刑されてしまうことになる。

吉田松陰が果たせなかった明治維新への想いは、松下村塾で学んだ志士たちが引き継ぐことになったという。

そんな吉田松陰が残した言葉を「超訳」したのが本書である。

いくつか、特に僕の心に響いた言葉を紹介したい。

限界は何度だって超える

 

「自分の持つありったけの力を使い切りましょう。限界を何度も超えて、完全にやり尽くしたという瞬間に「自分の本分」というものが、かすかに見えることがあるんです」

 

最近僕の中で、「自分の力を使い切る」というのが1つテーマとしてあった。

毎日の仕事や活動をやり切って、全部のエネルギーを使い切って一日を終えたい。

そう思い、活動量を増やしているところだった。

そのタイミングでこの文章を読み、とても心に響いた。

限界を何度も超えて、完全にやり尽くした瞬間。

自分のエネルギーを高め、そして使い切る。

使い切ることによってさらにエネルギーの総量は増え、その増えたエネルギーをまた翌日に使い切る。

それを愚直に繰り返していくことによって、人間の器が大きくなり、感性が研ぎ澄まされていくのだ。

僕はそう理解し、そのように行動しようと思った。

壁を楽しめるかどうか

 

「多くの人が「才能さえあれば、途中で行き詰まることはないだろう」と勘違いするからです。

才能はあったとしても、なかったとしても、行き詰まるものです。

ただ、行き詰まったときに、「面白い」と思えるかどうかによって、そのあとが決まってくるのです」

 

ものごとがスイスイと苦労せずに上手くいくことはない。

何度も壁にぶつかり跳ね返されるが、その壁を楽しめるかどうか。

「面白い」と思えれば、「どうやって壁を越えるか」を考えることも楽しめる。

壁に絶望してしまうと、「越えられないもの」という前提で考えてしまうので、工夫することもできなくなっていく。

どんな状況にあっても、その状況を楽しむことが大切ということ。

物事を成就させるたった一つの方法

 

「物事を成就させる方法はただ一つ。

それは「覚悟すること」だと思います」

 

この記事の冒頭に書いたとおり、今回僕は「覚悟」というキーワードで本を読みたいと思い本書を手に取った。

この本の中に「覚悟」という単語はそれほど多く使われているわけではないが、本書のタイトルが「覚悟の磨き方」である意味は、通読して良く分かった。

吉田松陰は自らの人生を覚悟で貫いた人物だったのだろう。

「できないかもしれない」「できなかったらどうしよう」というような態度で挑むのは、覚悟がない状態だ。

「何がなんでもやる」「できるまでやめない」「何としてでもやり抜く」という覚悟を持って、すべてのことをなしていく。

簡単なことではないとも感じるが、「覚悟を決めて生きる」という「覚悟」を決めれば、意外と簡単なことなのかもしれない。

そのような生き方を、僕もしていこうと覚悟を決めた。

命の重さ

 

「私が言いたいのは、死は問題じゃないということです。

なんのためにその命を使っているのか

ただそれだけが問題なんです」

 

「命を何に使うか」。

自分のことだけ考えている人生を歩んでいる間は、「命を何に使うか」という発想には至らないだろう。

「自分は大いなる力によって「生かされている」という感覚があるとき、我々は「この命を何に使うか」について考えるようになる。

そして、与えられた命を何に使うかは、志に結びつき、毎日自分の力を使い切り、命を志のために燃やし続けること。

それこそが、吉田松陰が目指した生き方なのではないか。

そう思った。

僕もしっかり自分の命の使い方について、自らに問い続けたいと思う。

まとめ

平易な現代語に超訳してあるため、読みやすく、すっと入ってくる。

しかし語られている言葉は一つ一つがとても重い。

「超訳」なので、吉田松陰の原文がどのような形だったのかは分からないが、素晴らしい言葉の数々だった。

圧倒されるというよりは、染み入るという言葉が合うように感じた。

いかに生きるか、いかに自分の命を使っていくか、何をなして生きていくのか。

深く考えさせてくれる良書だった。

オススメです!!

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