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「イマココ」ではダメなんだ!という本を読んでグッときた

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「イマココ」という言葉をご存知だろうか?

心理系、心系、一部のスピリチュアル系の本やブログなどで良く使われる言い回しだ。

「イマココ」とは、「今この瞬間、ここ、つまり自分がいる、この場所に意識を集中させる」という考え方。

「イマココが大事」「イマココで生きよう」というような、肯定的な使われ方をすることが多い。

そもそもこの言葉の背景には、我々はつい過去の後悔と未来の不安を連結させ、「イマココ」に自分がいることを忘れてしまうから。

たとえば資格取得の試験を受ける人が、「高校受験も大学受験も失敗しているから、次の資格の試験も上手くいくはずがない」と考える。

高校受験も大学受験も過去のことで、資格試験は未来のことだ。

過去に失敗したことの後悔と、未来にこれから起こることの不安を連結してしまい、「上手くいくはずがない」と決めつけてしまう。

今現在、自分がどれぐらい試験の準備に時間を費やしてきたかとか、自分がどれぐらい情熱を注いでいるかなどはぶっ飛んでしまい、過去と未来に心が飛んでいってしまっている。

これが、「イマココの不在」という状態である。

だからこそ、「過去と未来に生きるのではなく、『イマココ』を生きよう」という話しになっていくのである。

僕も「イマココ」については心屋仁之助さんはじめ何冊もの本で読んできたし、セミナーでも勉強してきていた。

ところが。

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「イマココ」ではだめなんだ!という本に出会った!しっくり来た!!

最近読み終えたロリー・バーデン氏著「自分を変える1つの習慣」という本を読んでいて驚いた。

この本の中に、明確に「イマココ」を否定する文章があったのだ。

そして僕は、この「自分を変える1つの習慣」にあったイマココ否定が、すごくしっくり来てしまったのだ。

この本にはこう書いてある(一部中略あり)。

「楽をしようとする思考は、私たちの目を「いま、ここ」に向けようとします。

「いま、幸せか?」

「いま、楽しいか?」

「いま、物事は自分の思い通りに進んでいるか?」

絶えずそう考え、もしそうでなければ、いましていることをやめて、もっと楽しい何かを始めようとするのです。

しかし、「習慣の力をマスターしている人は、このような短絡的なものではない、長期的な視点をもっています。

「いま、ここ」に心を奪われず、ベストを尽くすことに集中し、結果については必要以上に思い悩まない」

この文章を読んで、僕は即座に心の学び系、スピリチュアル系で定番の、別のフレーズを思い出していた。

「頑張らなくていいんだよ」

「頑張らなくてもあなたは完全だよ」

という類の言葉だ。

僕もそうだし、多くの人が混乱するポイントがあると思う。

「イマココ」にしても「頑張らなくてもいいんだよ」にしても、これらの言葉がけを心の分野で使うとき、その言及は「あり方」に関する部分に限定されているのだ。

過去と未来の不安ばかりを抱えて生きていたらしんどいから、その思い込みを取り除いて、もっと楽なあり方で生きようよ、ということだ。

しかし現実には、「自分を変える1つの習慣」に書かれているとおり、長期的な計画なく、ちょっとやってつまらなければ止めてしまっては何ごと達成できない。

そして頑張るべきときにはめっちゃ頑張らないと、成功することもできない。

「自分を変える1つの習慣」は、あり方ではなく「やり方」に言及しているのだ。

やるべきときはやる。長期的視野をもってやる。頑張るべきときは頑張る。寝ないでも頑張る必要があるときはめいっぱい頑張る。

でも、そのうえで過去の後悔や未来の不安に包まれるのではなく、常に自分のイマココを意識する。

そして、自分は頑張っているけれど、たとえ頑張らなくても自分の価値は1mmも減らないんだ。

「頑張らない自分には価値がない」なんて思ってはいけない。

頑張らない自分も素晴らしいからこそ、頑張る自分はもっと素晴らしい。

ということなんだと腑に落ちた。

要は、「あり方は常に完璧」でありつつ、「やり方は常に未熟で発展途上」ということなんだ。

めちゃくちゃ腑に落ちたので書き残しておく。

ちなみに「自分を変える1つの習慣」の書評記事はこちら↓

自分を変える1つの習慣
ロリー・バーデン氏著、「自分を変える1つの習慣」という本を読んだのでご紹介します。 こんにちは。ビジネス書作家・ブロガー・心理カウンセラーの立花岳志です。 当ブログでは、皆さんが人生をより自由に、より美しく、より楽しく生きるための情報やメッ...

 

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