このエントリー、事件発生直後から書こう書こうと思いつつ、なかなかスタートできなかった。
色々な要素が交じり合うのと、どこから書けばいいか、うまく切り口が見つからなかったからだ。
でも、いつまでも考えていても仕方がないので、とにかくまとまらない状況のまま書いてみることにする。
考察とか学びとか気付きとかは、後から書きながら考えることにする。
写真は全部デジタル化した
「日刊たち」に何度か連載したが、僕は子供の頃からデジカメが登場するまでの期間の全ての紙焼きの写真をScanSnap S1500Mでスキャンしてデジタル化した。
ここ数ヶ月取り組んでいる「断捨離」の一環という思いもあった。
あと、現実問題として、大昔の写真を開く機会は滅多になく、カメラ屋さんが無料でくれる小さいアルバムにバラバラに収納されたり、何らかの理由でアルバムさえなくなってしまい一枚一枚バラバラになってしまった写真が段ボールに突っ込まれていて、鬱陶しいという思いもあった。
もちろん紙焼きへの愛情はあった。捨てるのに躊躇もあった。
でも実際に最高解像度でスキャンした写真が整然とiPhotoに並ぶのを見て、「ああ、これで良かったんだ」と思ったことは事実。
魔が差した二つのタスクの同時進行
そして二週間前の木曜日。
僕は仕事の合間に自宅で子供の頃の写真をスキャンしていた。
未処理のアルバムもいよいよ少なくなり、最後の5冊となっていた。
その時、僕は写真に関してもう一つのチャレンジを抱えていた。
それはiPhotoとFlickrの中途半端な連携を何とかすること、である。
iPhotoのFlcikr連携はすごく気軽にできるのだが、1つのSetが500枚までしか処理できないという制限がある。
そして、これがビックリなのだが、iPhotoとFlcikrの関係は「同期」なのだ。
つまり、iPhotoのライブラリから写真を取り除くと、Flick側からも写真が削除されてしまうのだ。しかも勝手に。断りもなく。
古い写真はFlickrにアップできていればいいから、iPhotoからは削除しよう、という使い方は絶対禁止。アラートも出ずに写真はFlickrから削除される。永遠に。
そのことを知り、iPhotoライブラリを適性な状態で分割したいと思うようになった。
iPhotoライブラリをアーカイブ的なものと、最新写真だけのものに分けて管理できれば、iMacとMacBook Airのライブラリ同期を、ひょっとしてDropboxやSugarSync経由でできるようになるのでは?
そんな思いもあった。
そして、僕は古い写真のスキャンを撮りつつ、あるシェアウェアを使って(今度紹介する)、iPhotoライブラリを分割する作業を並行して行っていた。
鉄壁のバックアップの盲点
写真の断捨離について書いた「日刊」で触れたが、写真は再現性のないデータ。絶対失いたくないものだ。
だからこそ、バックアップは鉄壁にしていたはずだった。
iPhotoライブラリは当然Time Machineで一時間ごとにバックアップされている。
しかも、写真は折りを見てFlickrに全部アップしていた。
だから、ローカルHDDにもあり、Time Machineが管理する外付けHDDにもあり、さらにFlickrにもある、という三重のプロテクトをかけているはずだった。
ところが、大きな落とし穴があった。
写真のスキャンと処理を全部終えた翌日のことだ。
iPhotoライブラリの分割作業をしていて、子供の頃の写真は「子供時代写真」という名前のイベントに全部まとめていた。
そしてこのイベントを、”Archive_iphoto_library”という別のライブラリに移した。
この時にさらにややこしいことをしていて、ライブラリの最適化をしようと、それまであった”old_iphoto_library”というイベントの写真を全部、”Archive_iphoto_?library”に移動させていた。
シェアウェアを使うととても簡単にライブラリ間の写真の移動ができるので、サクサクと処理は進み、最新数ヶ月の写真だけを保存した”iphoto_libary”と、子供の頃から去年までの写真を全部網羅した”Archive_iPhoto_library”が完成した。
最新の写真ライブラリをDropboxかSugarSyncにアップできるかという目論見だったのだが、ふとした瞬間に「あれ?」と気付いた。
子供時代の写真を入れたイベントがない?丸ごと?
そして僕は途方に暮れる
もともとiPhoto Libraryに入っていた子供時代の写真。これを一旦old_iPhoto_Libararyに全てコピーした。この時点で写真は両方のライブラリに入っていた。
コピーが完了した時点で僕は最新のライブラリから写真を削除した。
さらに、old_iphoto_libraryというライブラリに入っている全てのイベントを、作ったばかりで空っぽの”Archive_iPhoto_Library”というライブラリにコピーした。
コピーが終わった時点では、全ての写真が両方のライブラリに入っていた、はず。
そして僕はold_iPhoto_libraryを削除した。
そしてその直後に、僕は「あれ?」と思った。
Archive_iPhoto_libraryには、何かが足りないのでは?と。
そして急いでiPhotoを起動する。
そうだ。「子供時代写真」イベントの写真が丸ごと欠落している。
何故だろう。
そうだ、最新のライブラリからold_iphoto_libaryにコピーした時には確かにあった。
だから、oldライブラリからArchiveライブラリにファイルをコピーしそこなって、そのままoldライブラリを削除してしまったのだ!!
頭が真っ白になりそうになるのを抑えつつ、必死に考えた。
データは全部Time Machineに残っているはず。
だがデータは一部しか残っていなかった。
そしてFlikcrへのアップロードも、まだ行っていなかった。
写真が、完全に消えた?
写真はスキャンしたあとシュレッダーしてゴミに出してしまった。
完璧にバックアップしたはずが、余計なマルチタスクを狙ったために、二度と撮ることのできない大事な子供時代の写真を永遠に失ってしまったのか?
そして僕は途方に暮れる。
つづく。
富士通 2009-02-07
売り上げランキング : 789
|
iPhoto 9.1.5(¥1,300)
カテゴリ: 写真, ライフスタイル
現在の価格: ¥1,300(サイズ: 762.1 MB)
販売元: Apple® – iTunes K.K.
リリース日: 2011/01/04
現在のバージョンの評価: (7件の評価)
全てのバージョンの評価: (93件の評価)
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。