自己実現・自己啓発書評

迷路の外には何がある?

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スペンサー・ジョンソン氏著「迷路の外には何がある?」という本を読んだのでご紹介しよう。

この本は全世界で2000万部以上という破格の大ベストセラー「チーズはどこへ消えた?」の続編であり、完結編である。

チーズはどこへ消えた?の書評はこちら。

チーズはどこへ消えた?
スペンサー・ジョンソン氏著、「チーズはどこへ消えた?」という本を読んだのでご紹介しよう。 僕はこの本を2012年前後に購入していた。 この本に興味を持った経緯は忘れたが、買ったまま読まずにずっと本棚に眠っていた。 全部で100ページない薄い...

チーズはどこへ消えた?は寓話として書かれておりストーリー仕立てだ。

本書「迷路の外には何がある?」はその続編として、ストーリーが続いている。

そのため、本書だけを独立して読むと、話の脈絡が分からない部分が多々出るだろう。

先にチーズはどこへ消えた?を読んでから本書を読むことをオススメする。

本書がスペンサー・ジョンソン氏の遺作となった。

さっそく紹介しよう。

ストーリーのネタバレがあるのでその点はご注意ください。

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迷路に残った小人のその後のストーリー

チーズはどこへ消えた?に登場した二人の小人、ヘムとホー。

二人のうち、ホーは消えたチーズを探し求める決意をし、迷路の奥深くへと向かっていった。

もう一人の小人、ヘムはホーには付いていかず、すでにチーズが消えた場所に留まる決意をした。

やがてホーは迷路のずっと奥で新しいチーズを見つけ、2匹のネズミとも再会する。

しかし、チーズはどこへ消えた?では、ヘムがその後どうなったのかは明らかにされないまま物語が終わってしまう。

本書「迷路の外には何がある?」は、迷路に残ったもう一人の小人、ヘムのその後の物語である。

食べられるのはチーズだけではなかった!

ヘムは、かつてチーズがあった場所にとどまっていたが、チーズが再び現れることはなかった。

このままその場所に留まっていれば、お腹が空いてやがて死んでしまうだろう。

ヘムはそう覚悟し、ついに新たなチーズ探しの旅に出た。

しかしヘムはチーズを見つけることはできなかった。

ある日ヘムは一人の小人と出会う。

そしてホープはヘムに一つの赤い塊を差し出した。

それはリンゴという食べ物だという。

ヘムはチーズ以外は食べられないと断るが、リンゴがあまりに美味しそうなので我慢できず食べてみた。

するとその美味しさに驚き、チーズ以外にも食べるものがあることを知る。

ところが、ホープもまた、かつてはたくさんあったリンゴがなくなりつつあり、困ってリンゴ探しの旅をしていたのだ。

ヘムとホープは二人で連れ立って、チーズとリンゴを探すことにした。

迷路から出ることが必要だと気付く

2人は連れ立って迷路の中を延々と歩き回ったが、チーズもリンゴも見つけることができなかった。

ヘムはどうしていいかわからず苛立ち、そして落ち込んだ。

ホープは何かしら今までと違うことをしなければいけない、と感じたが、ヘムはやり方を変えようとしない。

しかし、ある日ヘムは悟った。

このまま同じことをしていてもチーズもリンゴも見つからないと。

その時ホープが「迷路の外には何があるのかしら」と言った。

ヘムは「迷路の外には何もない」と否定的に捉えたが、自らの「信念」を変えなければならないと感じ、「迷路に外に出よう」と決意する。

迷路から出るために必要なこととは?

2人はどうやったら迷路から出られるかを議論する。

ヘムはチーズを探しに迷路を探索した時、いつも暗がりや袋小路を避けてきたことを思い出した。

ホープの提案で、意識的に暗がりや袋小路に行ってみることにした。

蝋燭を持ち、暗がりの袋小路に入っていくと、袋小路だと思った場所に扉があり、その奥に小さな部屋があった。

真っ暗な部屋を壁をつたって進み、何度も角を曲がっていくと、その奥に、ちょうど小人が通り抜けられるくらいの隙間があり、その奥はトンネルだ。

トンネルを二人は腹ばいになって進んでいくと、その先に微かに光が見え、そしてその光はどんどん大きくなっていった。

迷路の外には何がある?

二人は迷路の外に出た。

そこは眩い光に満ちていて、青い空が一面に広がっている。

ホープとヘムはチーズとリンゴを見つけ、それを食べることができた。

二人は迷路から抜け出すためには、古い信念を捨て、新しいチャレンジをし続ける必要があったと語り合った。

ヘムはホープと草原に座りホーのことを懐かしく思い出していた。

「ここにホーがいてくれたら」と。

ヘムはホー、そして二匹のネズミ、スニッフとスカリーを探しに出掛けることを決意する。

そのとき、背後から「ヘム!」と声を掛けられ、驚いて振り向くと、ホーが早足で近づいてきていた。

二人は再会を喜び、そして二匹のねずみもこの草原にいるとホーがヘムに教えてくれた。

そしてヘムがホーに、ホープと出会って「考えを変えた」こと、「古い信念を捨てた」ことで、迷路から出ることができたと説明する。

そして3人は、チーズとリンゴ以外にも美味しい食べ物があるに違いないと話し合い、それを探す旅に出かけることにした。

まとめ

本書では、古い信念にしがみついていた小人ヘムが、徐々に考えを変え、自らの信念を捨てるまでの葛藤、そして新しいことに挑戦することへの怖れなどが、活き活きと描かれている。

本編は100ページに満たない短い物語だが、前作「チーズはどこへ消えた?」と同じく、多くの示唆に富んだ素敵な物語だ。

チーズはどこへ消えた?を読んだ方は、ぜひこちらの続編、そして完結編も読んでみて欲しい。

「迷路の外には何がある?」、オススメです!!

「迷路の外には何がある?」のチェックはこちらから!

「迷路の外には何がある?」

「迷路の外には何がある?」は僕のYouTubeチャンネルでも紹介しているので併せてご覧ください!!

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