習慣書評

書く習慣 〜 自分と人生が変わる いちばん大切な文章力

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いしかわゆきさん著、「書く習慣 〜 自分と人生が変わる いちばん大切な文章力」という本を読んだのでご紹介しよう。

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この本を書店で見かけて最初に感じたことは、「うわっ!やられた!このテーマの本は僕が書きたかった」だった。

僕がもっとも得意とし、専門としている「書く」と「習慣」というテーマを合わせた本。

僕はブログを始めて13年半、1冊目の本を出してから10年もたつのに、この2つのテーマを合体させた本を書こうという着想を持ったことが一度もなかった。

何という不覚だろう。

僕の不覚に関しては置いておいて、この本は共感しまくり、頷きっぱなしで嬉しくなってしまう、素晴らしい内容だった。

書くことは習慣の塊なのだ。

さっそく紹介しよう。

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文章を書くのに文才はいらない

本書では冒頭で「文章を書くのに文才はいらない」と言い切っている。

この意見に僕は全面的に合意する。

文章書くのに文才などは必要ない。

多くの人は「私には文才がないから」という言葉を、文章を書かない言い訳にしている。

しかし、現代のビジネス書やブログ、SNSなどを書くのに果たして文才など必要だろうか?

僕は自分のブログ塾でも「上手く書こうとする必要はないし、上手く書こうとしない方が良い」と指導している。

上手く書こうとするとハードルが上がり、肩に力が入り、無理をすることになる。

無理をすると疲れるし、ずっと無理を続けることはできず、遅かれ早かれ挫折してしまうのだ。

文章を上手く、速く、たくさん書くためには、まず絶対にするべきことがある。

ぞれは、書き始めること、そして書き続けることだ。

13年半前に始めた僕のブログの初期の記事を読み返すと、自分の下手くそさ、文章の拙さ、記事の短さに呆れ、恥ずかしく感じることもある。

しかし、文章は書くことでしか上達しないことの証明だと思って、そのまま公開し続けている。

文才がある選ばれた人だけが文章を書いているのではなく、書き続けた人が生き残っているのだ。

今は1億総クリエイター時代だ。

「下手くそで恥ずかしい」と、やりたいのに尻込みしていたら、人生を変えるチャンスを逃してしまう。

「日常」に落とし込めば努力なんていらない

文章を書けるようになるために必要なことは、「毎日書くこと」、つまり「習慣にすること」だ。

習慣にするときに一番やってはいけないのは「頑張りすぎる」こと。

何か新しいことを始めるとき、我々は気合が入り、やる気に満ちていることが多い。

そこに大きな落とし穴がある。

最初から頑張りすぎたり、高い目標を掲げすぎたりしてしまうのだ。

ブログを開設し、最初の記事を徹夜で書き上げ、力尽きてバッタリ倒れる。

「ちゃんとした記事を書かなきゃ」「良い記事にしないと恥ずかしい」と完璧主義に走ると、上がるのは「文章力」ではなく「ハードル」だけ。

頑張りすぎると続かなくなるのは文章だけでなく、ダイエットも読書も皆同じ。

習慣化のコツは、バカバカしいくらい簡単にして、そのかわり毎日続けること。

1日のなかに「思考停止している時間」が誰にも必ずある。

たとえば電車で移動している時間や、ランチを注文して料理が出てくるまでの時間、お風呂で湯船につかっている時間などだ。

そんな「思考停止時間」に5分だけ、スマホで文章を書くことを習慣化する。

思考停止時間なら、もともとの活動を圧迫することなく文章を書く時間に充てることができる。

本を読んだら秒で感想を書く

文章が上手くなる最高の学びは「読書」である。

本を読むことで、プロの著者たちが使っている言葉に触れることにより、言葉に対する感度が上がっていくのだ。

ビジネス書、実用書、小説、エッセイ、何でもいいと思う。

興味関心の赴くまま読んでみよう。

そしてもっとも大切なことは、本を読んだら感想文を書くことだ。

著者のいしかわゆきさんは以下のように書いている。

アウトプットまでが読書。いや、むしろアウトプットが読書のメインと言うべきかもしれません」。

本を読むだけだと、漫然と、なんとなく読むことができてしまう。

しかし感想を書く、特にブログやSNSに書くとなると、そうはいかない。

どこが一番面白かったのか、どう面白かったのか、どんな刺激を受けたのか、なにを実践しようと決めたのか。

本から受けた刺激を明確にしないと、感想文は書けない。

最初は多少苦労するかもしれないが、慣れてくると「アウトプットすることを前提に読む」のが当たり前になる。

実は、これがすごい効果を発揮する「アウトプット勉強法」なのだ。

アウトプットを前提に本を読み、実際にアウトプットすると、読んだ本の内容が構造化された状態で脳にインストールされる。

つまり、本の内容を忘れなくなり、しかも実践しやすくなるのだ。

アウトプットするときに大切なことは、本を読んだら即効で感想文を書くこと。

読み終えた瞬間が最も記憶がリアルで、感想文も書きやすい。

1日間隔が開くだけで、記憶が曖昧になり、感想を書くハードルが上がる。

僕自身、年間200冊読み、読んだすべての本の書評を書くようにしているが、書評を書いていない本が溜まるのは危険信号。

読んだらすぐ書くのが、書評を習慣化する鉄則だ。

どんなにヘタクソでも結局は書いたもん勝ち

本当は書きたい気持ちがあるのに、いろいろな理由をつけて書かずにいる人がいる。

しかし、結局はヘタクソであっても書いた人は「行動した人」で、書かなかった人は「行動しなかった人」なのだ。

たとえ多少支離滅裂でも、上手くまとまっていなくても、それでも公開すれば、読者に届くのだ。

その文章が人の心を動かすかどうかは、書いた人が決めるのではなく、読んだ人が決めること。

いしかわゆきさんはこう書いている。

「書くか、書かないか、ただそれだけ」だと思う。

描けば誰かの目に留まってなにかがはじまるかもしれない。

でも書かなければ、すべてはあなたのみぞ知ること。

本当にその通りで、結局は書いたもん勝ちなのである。

書きたいなら書いて公開すればいい。

上手いとか下手とかは一切関係ない。

あなたの世界を変えたいなら、まずは書いて公開することから始めよう。

まとめ

文章を書くことが習慣化できると、人生は大きく変わっていく。

特に現代はブログやSNSに書いた文章を公開できる時代だ。

文章を公開続ける習慣がつくと、読者ができ、反響が起き、影響力が生まれ始める。

書かなければ何も始まらない。

書いて公開ボタンを押すことで、人生が変わり始める。

「書きたい」という想いがある人は、ぜひ本書を読んで「行動」を開始してほしい。

素晴らしい一冊でした!オススメです!!

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