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ブログ マネタイズのツボ 84

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菅家伸(かん吉)さん著、「ブログ マネタイズのツボ 84」という本を読んだのでご紹介。

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本書の著者のかん吉さんとはもう12年くらいのお付き合い。

ちょうど同じ時期にブログがブレイクし、一緒にイベントを開催したり登壇したり。

共通の趣味がランニング・マラソンということもあり、仲良くさせていただいている。

仲間、友達というより、戦友というのが一番しっくり来る。

そんなかん吉さんの2冊目のご著書が刊行されたとのことで、即手に取った。

さっそく紹介しよう。

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Googleのアルゴリズム変更による影響をプラスに捉える

ブログを運営している人なら誰でも一度は聞いたことがある言葉「SEO」。

「検索エンジン最適化」と呼ぶこの手法は、Googleなどの検索エンジンに自分のブログを上位表示させるためのものだ。

SEOとは、本来なら書き手と読み手がベストの状態でマッチングするために行うべきもののはず。

しかし現実には、SEOの歴史は常にアルゴリズムの裏をかいて自分の記事だけを上位表示させようとする一部の心ない人たちと、その盲点を潰すGoogleの闘いの歴史であった。

そんななか、数年前に医療系ポータルサイトが医学的知識を持たないライターに記事を大量発注し、間違った内容の記事がGoogleで軒並み上位表示される問題が起こった。

そのサイトを見て間違った認識をした人が医療機関に殺到して社会問題化。

その医療系ポータルサイトは閉鎖されたが、いい加減な記事を上位表示させていたGoogleの姿勢も問題視されることとなった。

その問題を契機にGoogleは検索エンジンのアルゴリズムを改良し、E-A-T、つまり専門性、権威性、信頼性を重視するようになっている。

当初はYMYL(Your Money or You Life)= お金と健康に関するような重要な問題についての検索結果は公的機関や大手企業、専門家などが運営するサイトが上位表示されるようになった。

その姿勢が他分野にも広がっていき、今ではほとんどの分野で専門性が高い大手企業や専門家などのサイトが優先的に表示されるようになった。

それはつまり、専門性を持たない個人ブロガーが書いた記事は、上位表示がされにくくなったことを意味する。

しかし、このアルゴリズム変更は決して悪いことではない。

Googleは常に検索結果がもっとも読者の役に立つ状態であることを目指している。

広告収益だけを求め、専門知識がなく適当に周囲から集めた情報を切り張りしたようなサイトは読者の役に立たないケースが多い。

そのような雑多なサイトが駆逐され、自ら体験したこと、自らの強みが発揮されている記事が上位表示されるのは好ましいことだ。

僕自身アルゴリズム変更前に、ある地方都市に旅行に行き、その旅行記を書いたときに「これはひどい」と憤慨したことがあった。

僕が書こうとしていた、ある観光スポットの名称で検索をしたところ、上位表示された記事のほとんどが、実際にはそのスポットを訪れていない人によって書かれた「切り貼り記事」だったのだ。

今回のアルゴリズム変更により、それら低品質のサイトが駆逐されるなら、それは読者にとって朗報なのだ。

これからの時代に個人ブロガーはブログ収益化のために何をするべきか

上述したように個人ブロガーを取り巻く検索エンジンの環境は大きく変化しつつある。

「環境が厳しくなった」と感じる人も多いかもしれないが、僕は従来のSEOの欠点が正しい形で補正されたと考えている。

個人ブロガー出身であっても、かん吉さんや僕のように商業出版したりビジネスを展開したりし、自分を前面に押し出して活動することで信頼性を高めることができる。

学び続け自分の強みを尖らせることで、その分野の専門家として発信できるようになれば、Googleが重視するE-A-Tも満たすことができるだろう。

それに12年前もいまも、ブログを単体で使うことは、人気ブロクを育てる意味で不利であることは変わらない。

ブログはSNSやメルマガなど、他の個人メディアと組み合わせて活用することで最高の威力を発揮する。

僕も独立した当初はSEO対策はほとんど意識しておらず、むしろSNSからの流入の方が多いくらいだった。

また、マネタイズに関しても、以前の「誰でも楽々ブログで副収入」という状態の方が異常だったともいえるのではないか。

数年前からYouTubeも収益化のハードルが高くなったが、ブログも世の中に浸透して大切なインフラになったからこそ、収益化のハードルが高くなることはやむを得ない。

これらのハードルが生まれたからこそ、より本格的な自己表現のツールとして、ブログの存在価値は高まったと考えられる。

かん吉さんは「ブログを人生の母艦にする」と書いている。

これは僕もまったく同じ意見で、これまでもこれからも、ブログは僕の人生の母艦であり続ける。

ビジネスにおいてはブログを基点としてセミナーや講座、個人コンサル、企業研修、動画コンテンツ販売、オンラインサロンなど、さまざまな形で収益化をしているし、これからもさらにしていきたい。

また、WordPressのブログだけに執着せず、すでに4年半近く運営しているnoteの有料マガジンやAmazonのKindleによる電子出版、そしてもちろん商業出版なども活用する形で収益化を推し進めていきたい。

「まったくの素人がブログでらくらく副収入」みたいなバブリーな時代は確かに終わった。

でもそんな人が書いた記事が多くの人の役に立ち、その結果お金が回っていたとは僕には思えない。

より信頼性の高い人が書いた、本人の体験や知識を言語化した記事が優先的に表示されることは、ブログが今後も進化するために必要なプロセスだったと僕は感じている。

まとめ

著者のかん吉さんと僕は非常に考え方が似ていて、共感しっぱなしで読ませていただいた。

一過性の「ブログで儲けよう」ブームは去ったが、ブログが本当の真価を発揮するのは、ブームが去ったこれからだと思う。

個人の情報発信が衰退する未来は想像できないし、ブログはこれからも個人の発信の「母艦」であり続けることは間違いない。

だからこそ、今からブログを始める人は真剣にやるだけの価値がある。

そして本書は今からブログを本気でやりたい、そして収益化したいという人にとってのバイブルになる一冊である。

素晴らしい一冊でした。

オススメです!!

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