安田修さん著、「仕事と勉強にすぐに役立つ「ノート術」大全」という本を読んだのでご紹介。
安田さんのご著書を読むのは今回で2冊目。
今年の春に読んだ「自分を変えるノート術」が非常に面白く勉強になったし、共感ポイントも多かったので今回も楽しみにしていた。
今回ご紹介する「仕事と勉強にすぐに役立つ「ノート術」大全」はサブタイトルにあるとおり、50冊のノート本、メモ本を引用して網羅的にノート術を紹介するという斬新な試み。
僕もノート術本は大好物だが僕がまだ読んだことがない本も多く登場してとても参考になった。
網羅的な本なので、特に僕が共感したポイントを中心にご紹介しよう。
忙しいと感じるときこそ計画に時間を使う
我々は忙しいと感じるとき、やるべきこと、やりたいことが整理されていないことが多い。
頭の中にタスクが飛び交いごちゃごちゃになった状態だ。
そのような状態だと精神的にも追い詰められ落ち着いて仕事に取り組めなくなってしまう。
人間が頭の中だけで管理できるタスクの数は我々が期待しているよりもずっと少ない。
ましてや大切な脳のメモリーを記憶することで消費してしまえば、忙しいのにさらに仕事のパフォーマンスが落ちてしまうだろう。
忙しいときこそ1日15分、その日のタスクを書き出して優先順位をつけ、心を落ち着かせてから仕事をスタートするべきだ。
安田さんは以下のように書いている。
「 忙しいと感じているときはとにかく、「計画しているヒマがあったら他のことができる」という焦りが生まれるでしょうが、それは錯覚です。忙しいときこそ、計画の時間を確保するべきです。」
僕自身も毎週月曜日には一週間の計画を、そして毎朝その日の計画を立ててから1日をスタートするようにしている。
計画を立てずに1日を開始していた頃よりも格段に処理速度が上がっている。
計画することで、「次に何をやろうか」と迷う時間もなくなるし、計画した時点から潜在意識が仕事をイメージし始めることによりスピードが上がるのだと思う。
企画は書きながら作っていく
本はもちろん、セミナーや講座などの企画を練る際は紙のノートから始める。
本書でも紹介している「マンダラート」や「マインドマップ」を使うことも多い。
特に本の企画で目次構成案を作るときは、ノートに手書きでマインドマップを書くところからスタートすることが多い。
マインドマップは放射状に情報を書き出していくのだが、箇条書きにするよりもイメージが湧きやすい。
Mac用のマインドマップアプリも持っているが、アイデアを書き出すときは手書きだ。
手書きの方が作業興奮を得やすくアイデアが湧きやすい。
アイディアが出てから書き出すのではなく、書きながら考えていくイメージだ。
自分のためだけのノートなので、多少汚れても構わず書き直しや書き出しも躊躇しない。
マインドマップの前に「ブレインダンプ」と呼ばれる、脳の中にあるすべてのアイディアを書き出す作業を行うこともある。
手書きのマインドマップがある程度まとまったらMacのマインドマップアプリ「MindNode Pro」を使ってデータ化する。
データ化したマインドマップは何度でも修正が可能なので、仕上げはデジタルの方が優れている。
最終的に目次構成案が固まったらMindNode Proからrtfファイルに書き出すことでWordで開けるので、あとは形を整えるだけで目次構成案が完成する。
目標達成ノート
僕が本書で1番共感したポイントは「目標達成ノート」の部分だ。
ミッションやビジョンを書き出す、夢を書き出すことはとても大切だ。
夢が夢のままで終わってしまう人は、夢を実現するための行動を起こしていないケースがほとんどだろう。
行動を起こすためには夢を目標に変換する必要がある。
たとえば「本を出版したい」という夢があるなら、出版するために何をする必要があるのかを把握して行動を起こす必要がある。
「アメリカに移住したい」なら、何から始めたらいいのかを調べることから始めるべきだろう。
夢に期限を設定すると、目は目標に変換される。
そしてその目標に向かって、小さな行動を起こすのだ。
行動が大き過ぎると何から始めたらいいかが分からなくなり行動できなくなる。
「今日行動できること」までブレイクダウンすることで、目標はタスク化される。
そのタスクをその日のタスクリストに加えて実行すれば、夢は実現に向けて一歩進んだことになる。
その日の行動を見失わないために、夢リスト、目標リストは毎日見返すことが大切だ。
毎日見返すことで潜在意識に自分の夢や目標が浸透していき、実現に向けて自然に動き出すのだ。
安田さんの言葉を引用しよう。
「 ノートに夢や目標を書いて何度も見直すことで脳がそれを事実と誤解し、「現実」とのギャップに違和感を感じ、そのギャップを埋めるために”行動”していたほうが楽、というモードになる。このように、結局はノートを書いたことで行動できるから目標が達成できるということなのです。」
最終的に現実を動かすのは「行動」しかない。
しかし、いかに自分を行動させ続けるかという部分においては、潜在意識が「その気」になっていることが非常に重要だ。
「自分にはできるわけがない」と潜在意識が思い込んでいたら我々は行動できない。
潜在意識をフル活用するためにも、夢と目標を書き出して毎日見返すことが大切なのだ。
まとめ
本書も共感ポイントと学びがとても多い素晴らしい一冊だった。
夢がない会社員時代の僕は仕事以外でノートを使う習慣がなかった。
会社員からブロガーとして独立することを夢見たときから僕は自分のためのノートを書くようになった。
スケジュール管理などデジタルが優れている部分はデジタルを使うが、手書きのノートの方が優れている部分も多い。
これからもノートの活用をさらに進めていきたい。
オススメの一冊でした!!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。